介護保険が始まって20年以上たった。
介護の社会化を目指し、在宅成生活を維持するべく日々奮闘している事と思う。
同時にどこまで関わればいいの?という問いに答えるならば、それぞれの立場によって異なる。経営者目線であれば業務を滞りなく遂行する事が一番であり、それ以上は求めないと思う。
先日も利用者の家族との話で、救急車に方も西や訪問看護師が同乗して病院に行ってくれるのかという問いがあった。
答えはノーである。
家族としてみれば入院手続きやら病状説明やらを聞いてほしいという事だろうが、手続きは家族が行うものだし、説明は医師同士で後日行う事で可能。要はマンパワー、便利屋として使ってはいけないという事を散々話した。
記事の中でも介護保険という括りの中ではあれは出来ない、これは出来ないという事で高齢者も辟易するという事もあろうが、何でも出来てしまうとなればそれだけ費用もかさみ、保険事業として成り立たなくなるという側面もみて欲しいと思う。
それで、この記事のケアマネさんだが、私などは足元にも及ばない素晴らしい方だと思う。
本来であればこうしたことを推奨すべきだが、それを「質」という観点で求めてしまえば、当然人もいなくなる。
ただでさえ賃金が業務に見合わないと嘆くケアマネは8割に上る。それにケアマネ業務以外の事も強要される人も多いと聞く。だからといってお金を払ってもらえれば何でもしますよっていうものでもない。
やはり介護人材が流出する原因は、介護人材を大事にしてこなかったからだと私は思っている。

