この判例、現在の司法制度ではこうなのだと思う。
誤嚥を防げたはず、という裁判長の判断はそうなのだろう。
しかし、介護の現場はもうそれどころではない。
人のやる事だからと甘い事を言うつもりはないが、高齢者というのはリスクの塊である。
先日、私のマンションで隣に住むおじいさんが部屋で亡くなっていた。事件性はなく、そのあとに誰かが入るようだが、おそらく不動産の価値も下がるので家賃も安くなると思う。
我々介護側から見れが住み慣れた部屋で大往生だからよかったね、という所だが、マンションのオーナーからすれば何てことしてくれたんだ、という事になる。
そのくらい高齢者を預かるというのは施設でもマンションでもリスクを負うものだと認識する必要がある。
この判例が出たことで、どのような逆襲が始まるのか。
リスクのある高齢者はどれだけリスクを回避させられるか。
このような事故があっても訴えないと確約した人だけ入所させるとか。
高齢者が余計に厄介者になっていく。世代間ギャップが生まれる。
そんな気がするこの判例。