もう亡くなってしまったが、食道癌の利用者がいた。
亡くなる1年前くらいだったろうか。ヘルパーから飲み込みが悪くなっているようだとの連絡を受け訪問。かかりつけ医に話し、指示を仰ぐよう助言。医師からは歯科受診を言われたが、寒いだの面倒だのと言って行こうとしない。
そこで訪問診療開始。歯科医に来てもらい検査すると、どうも引っかかりがありそうだとの事。後日病院に行き、レントゲン検査。やはり食道にスッと入らないでバウンドして入る。
歯科医の範囲はここまでで、そこで内科受診。内科のレントゲン検査で食道癌が見つかる。
治療方針だが、
①抗がん剤、放射線治療
②それがだめなら癌の除去
となる。癌の除去は声帯を含む部分も切除しなくてはならないので、声が出なくなるとなると日常生活にも支障が出るため、出来るだけ抗がん剤治療を行う。
毎月通院するも、癌は小さくならず、除去することになったのが半年後くらいだったかな。
しかし、肺に転移していることが分かり、手術の対象外となる。
その後、癌が完全の食道をふさぎ、全く物が食べられないどころか水も呑み込めない状態になる。
その後、コロナを発症。入院し、そこで亡くなる。
食道が完全にふさがれているため、栄養は胃瘻で行っていた。それでももしかしたらと思いコーラを飲んだらしいが、当然のことながら呑み込めず、口の中が泡だらけになってしまったなどと笑っていた。
病気というのは、おそらく闘病記だったり体験談だったりを聞いたほうが良い。
ついでにその時の心の動きも分かればもっと良い。
参考までに。