随分前の事だが、格闘家にエンセン井上という選手がいた。
格闘技の試合があり、彼は負けた。その時のインタビューで「私は必死に練習してきたが、1日休んだ日があった。自分には休みたいという弱さがあった」と語っていたのが強烈に印象に残っている。
私もスポーツをしており、試合が終わると反省しきりだが、「次に頑張ろう」と思う。私には次があるのだ。
しかし学生であれば、高校生なら3年間、大学生なら4年間しか時間が無い。
そこでの成績如何で進学や就職に関わってくる。ましてや団体競技であれば、一人の勝手な行動がチーム全体に悪影響を及ぼすこともある。
だから目指すレベルが高くなれば生徒に対する要求も厳しくなるし、一挙手一投足にまで指導が及ぶことがある。
YOU TUBEでも野球選手の話を聞くと、監督の理不尽さを語る人も多い。それでも進路まで面倒をみてくれた監督に恨み節を話す人はいない。
パワハラや嫌なことが無くなって良い面も沢山あるが、理不尽さに耐えるというか、社会に出てから理不尽なことに立ち向かえるのかという、こんな心配はしなくていいのだけれど、ちょっとそんなことを思ってしまうのだ。