私はケアマネになりたての頃、末期がんの利用者を担当することが多かった。そこで世話になったのが訪問入浴である。
訪問入浴は一般の方も、よく車で走り回っているのを見た事があると思う。車から簡易式の浴槽を取り出して運んでいる姿、実際に入浴させている姿は「THE 介護」と言って良いくらい介護の象徴的なものだと思う。
そして実際の仕事だが、キャンセルも多々ある。
当日行ってみたら体調不良だったり、熱発があったり、血圧が高かったり。
それで私の場合だが、末期がんという事もあって、短期で終わる人も多かった。
それでも嫌な顔一つせずに頑張ってくれていたので本当に助かった思いがある。
それでも経営的には難しいのだろう。
創業者が引退する時になって、引き受ける人がいないという事もあるだろう。
コロナ禍では介護職はエッセンシャルワーカーなんて言われていたが、実際にはウィルスを持ち込むなとか散々な目にあってきた。利用控えも多かっただろう。
こうして志を持った事業所が一つ一つ消えていく。