介護保険が始まってから要支援というものはあったが、声高に介護予防とは言われなかった。当時から給付限度額は5000単位ちょっと。しかし回数制限などは無いので、ヘルパーが毎日入る事も可能だった。
ところが平成18年だったか、介護予防が出て、要支援が1と2に分けられた。そしてヘルパーも要支援1は週2回まで、要支援2は週3回までと回数制限がかけられた。
加えて「介護予防」という観点から今までできなかった事が出来るようになるという事で、掃除や調理なども高齢者が積極的にかかわりヘルパーはそれを支援するという立場になった。
しかし、現実的にどうだったか。
高齢者の立場で言えば、出来ることはすでにやっている。出来ない事があるからヘルパーに頼んでいるんだという事になる。
それは正論であるが、勉強したヘルパーこそ理想に当てはめようとしてトラブルになる事があった。
それに要支援と要介護1.2くらいは行ったり来たりする。
例えば掃除という事も要介護になればヘルパーが行い、要支援になれば高齢者の掃除をヘルパーが手伝うなんてことを行ったり来たりするというのも滑稽である。
一般の方が初めて介護保険を申請し、要支援だ要介護だという事を目にするだろうが、上記の事は仕事でやりこんだからこそ出てくる問題であり、一般の方はここまで覚えることは無い。
ただ、介護状態で寝たきりにならないように努めていただきたい。
しかし出来ない事もあると思う。
例えば買い物。周りの人は運動不足にならないように出来るだけ自分で行って来いというが、きつい時はヘルパーに頼んでも良いと思う。その辺は上手くやって欲しい。