居宅介護支援事業所は2026年4月から管理者は主任ケアマネの資格が必要になる。訪問介護も、サービス提供責任者は介護福祉士に限るように要望する、というのが記事の内容だ。
ケアマネのホームヘルパーも深刻な人手不足という。それでも今まで良かった資格のさらに上を行くようハードルを上げるという意味は何だろうか。
ケアマネで言えば、確かに経過措置までに95%の事業所が主任ケアマネの資格取得者を確保出来る見込みであるとされた。逆に言えば確保できない5%の事業所は廃業に追い込まれるという事だ。
勿論、それぞれ上の資格を取るメリットはあるとは思う。
いわゆる「質の担保」というやつで、外国人の受け入れも数年で介護福祉士を取ることが必要としたりするのは、福祉にも一定の質を担保されているという事とは思う。
しかし、供給過多で整理しなけばならないほどサービス事業所が有り余っているというならわかるが、人が足りないというのに事業所を廃業に追い込むような行為はどうなのだろうといつも思う。
ケアマネについていえば、5%の高齢者は他を探さなくてはならないし、見つけにくくもなるだろう。事業を継続する事業所だって、更に仕事が忙しく大変になるだろう。
その程度で済めばいいが、人がいない事を理由にサービスを受けられないという事態にもつながりかねない。
それに、上級資格が質を担保するかと言えば、それは制度を作る側の勝手な解釈である。
まあ、私が決めることではないから責任を取る話でもないし、という冷ややかな目でしか見ていないけど。
それで私は2026年3月をもって、居宅介護支援事業所を閉鎖する予定である。
