介護保険が始まってから、介護の資格というとヘルパーの資格を取って、3年たったら国家資格である介護福祉士を取って、実務経験が5年たったらケアマネを取ってなんてのが言われていた。
確かにこのように書くと、「ケアマネっていうのは介護福祉士の上の資格」という認識のされ方をする方もいるのではないかと思う。
ケアマネの試験は毎年11月だったかな。
合格率も20%程で、簡単な試験ではない。
かく言う私も6回目での合格である。
私は50を過ぎたおっさんであり、記事によればケアマネの平均年齢くらいらしい。
ケアマネの仕事は、ケアプランを作って、利用票・提供表を作って送って、給付管理をすればいいのであれば、正直誰でも良い。
サービス事業所だって、お客さんを紹介してくれれば、ある程度ケアマネの言う事を聞いてくれる。自分の思うケアというものを実践するためのチームを作るのはそう難しくはない。
問題は、利用者や家族がいざ困った時にどのように対応するか、という事。
トラブルの時、話がうまくまとまらないとき。
利用者とコミュニケーションが取れないとき。
「これ、誰がするの?」と押し付け合いになりそうなとき。
そこで問題解決力だったり、危機管理能力などが試されるわけで。
ついでに言えば、自分の出した提案を受け入れない利用者は、何か不都合があってもしょうがないよねと言うある意味突き放すこともあるし、残念ながらご縁の無かった利用者もいる。
当たり前だがベテランでも使えない奴はいるし、若い人でも一生懸命な人もいるから、ベテランならよい、若い人はダメと言うことは無い。
ただ一生懸命になりすぎるあまりに、自分の理想を押し付けたり、理想通りにいかないと自分のやり方が悪いと責めたりという事をしなければよいが、それを自分の中で消化できるようになったのは、私も最近の事であると思う。
いわゆる仕事の高齢化云々と言うと、年配の方が引退されたら人不足になるという論調が多い。
介護の仕事は人不足という面もあるが、定年後も働くことができる仕事である。ましてや資格を持っているわけで、今は他の業界にいて、定年後に介護の仕事をしようとする人よりはアドバンテージがある。
なので、ケアマネもどのくらい働きたいかという希望があっても良い。
フルタイムでなくて良い。
5件でも10件でも良い。
在宅ワークでも良い。
私個人の意見ではあるが、そのようにかかわりたいと思っている。
