私の担当しているケース。
とにかく、夫婦仲が問題。
夫(85歳)要支援2。自他ともに認める短気。
妻(80歳)夫の事にとにかくを出したがる。
昨日、訪問する。
この二人の特徴。とにかくそれと1から10まで全部話そうとするから、話が長い。
それに夫が何か言おうとか、しようとするときに妻がいちいち口をはさむものだからすぐに怒ってしまう。
妻も高齢になり、すぐに動けないので、それも夫の怒る原因にもなっているようだ。
とにもかくにも話を聞く。
主訴というか、最近、夫は体力が落ちてきたという実感があるとの事。筋力ではなく、レベルが一段下がったという事。
先日も畳の部屋でズボンを履こうとして転倒したとの事。
気持ちは若いのか、おそらく「自分はまだできる!」という意識が強い人であることは良く分かった。
いつもは椅子に座らないとズボンの上げ下げが出来ないのに、その日に限って片足立ちでズボンを履こうとして転倒。
以前には、自転車に乗って転倒。
自分はまだできるんだ、という気持ちを持つことは素晴らし事だし、「青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。」というサムエル・ウルマンの詩の一節につながるものであるとも思う。
しかし、家族にしてみたら怪我されたら大変だし、もしも大事故につながっては取り返しがつかないという心配にもつながる。
だから口やかましく言ってしまうわけで、愛情の裏返しでもあるのだ。
ひとしきり話を聞いて、「夫婦っていうのは凸と凹みたいなものですね」と言ったら妙に納得された。
それは長く話を聞いたから疲れたのか、凸凹話が腑に落ちたのかは分からない。
でも、この場合、要支援者は夫であるが、夫婦一対で考える必要があると思っている。
少しでも不安を解消できるような支援が求められる。