学校を卒業し、というより大学4年生という学生で一番上の立場を経験すると、世の中のすべてが分かったような錯覚に陥ることはあると思う。
特に就職面接では、自分はいかにこの職場の役に立つ人間であるか、という事をアピールするという、会社にしてみれば笑ってしまうようなことも平気で起こる。
これは、早く独立した、自立した人間として評価して欲しいという欲求も少なからずあるのかなと自分では過去を振り返り思うのである。
だから自分の意見を持つという事は方向性としては悪くない。ただ、知識や経験が乏しいために発想に偏りがあったり浅い結論になる可能性はあるが。
逆に、何でも聞いてくるやつはどうかと思う時がある。
事あるごとに「何でですか」「分かりません」「どうすればいいですか」と聞かれると、少しは自分で考えろよと言いたくなる。
分からない事を何とも思わず、教えてもらう事を当たり前に思う事の方が私が好きではない。つまり好みの問題。
それにプライドが高い奴は他人の意見を受け入れられない。
そして、年上面しているやつはアドバイスのふりをして自分の意見を押し付けてくる。
とどのつまり、素直になれよ、という事なのでろうが、一人の人間としては中々上手くはいかないものだろう。ましてや自分が悪かったり足りなかったりを認め、受け入れるのは逆に至難の業だとも思う。
そこで思うのが
「何が分かるか分からないは分かる人は
何が分かるか分からないか分からない人より優れている」
という事だろうと思う。