正月、何もすることがないので、研修を動画で視聴する。
テーマは「高齢者虐待」
数年に一度、受けるテーマの定番である。
在宅の介護職員はケアマネをはじめ、虐待があった場合に早く気が付く立場にある。
実際に行ったケースでも、虐待ケースがあり、家族には話さずにデイサービスに行って、そのまま施設に入ったというケースがあった。
虐待は身体的とか経済的などの項目があり、虐待にあたるかどうかの基準がある。
ケアマネをはじめ、介護職員は通報義務もある。
勿論、介護職員の判断で虐待になるわけではない。
そこには行政の職員や地域包括の職員も関わり、総合的な判断が行われる。
・・・というのがマニュアルとして理解しておくべきこと。
ただ、研修として、ちょっと気になる点が一つ。
それは、介護職員による虐待。
この研修ではないが、虐待の研修の時、グループワークでお題が出ると、発表の時に「これはぁ~、介護職員のぉ~、虐待だと思いますぅ~」なんてものが相次ぐ。
確かに、そう捉えられることもあるだろう。
でも、何でもかんでも、そこに落とし込むことはいかがなものかとも思う。
研修では、相手が弱いと思えば攻撃したくなり、アンガーマネージメントが必要だとか言うし
それはそれで間違いではないけれど
嫌なことをされた職員の精神的フォローはないのかしらといつも思う。
こう言うと語弊があるけど
介護職員は優しい人が多いし
何か問題があれば自分が悪いんじゃないかとまず思うし
でもそうやって自分で抱え込んでしまうと
とても耐えきれないのではないかとも思うのです。
おそらく、若い人が介護の仕事を選ばない理由の一つがここにあるとも思いますよ。
やはり、介護職員は守らなきゃ。
勿論、職業人としての自覚があることが前提だけどね。
そんなことを思う研修。