福祉の道へ行こう。
そう決めて、部活も引退して、いよいよ受験。
自分なりに頑張ったけど、全滅。浪人生活が始まる。
今でも思うが報われない努力というものがある。
頑張っても、頑張っても結果が出ない。
「失敗は成功の母」という言葉があるが、失敗した時はツラいもの。
そんな思いをしながら予備校へ。
しかし、この浪人生活というモノ、思った以上にアツい1年になる。
理由は簡単。「大学合格」という目標が一つだったから。
今もそうかもしれないが、当時は「4当5落」といって4時間睡眠で一生懸命勉強すれば合格するよ、という言葉を信じて勉強した。
自分は午後からのクラスだったが、午前中から自習室で勉強。午後は授業に出て、という毎日だった。
進路は決まっていたし、勉強方法はとにかく予備校で出されたものを一生懸命やっていただけなので悩むこともなかったが、相談室というものはちょくちょく言った。
自分の言っていた予備校はクラス担任がいて、(要は大学院生のアルバイトだが)進路や勉強方法などの相談に乗るサービスがあった。
特に影響されることは無かったと思うが、何となく心強かったんだと思う。
今、福祉の仕事をしていて難しと思うところは利用者との距離感。
近すぎてもいけないし、離れすぎてもいけない。
でも、このクラス担任のように、必要な時に、何となく心強いという存在は、自分の一つの目安になっているのかもしれない。
そして、とにもかくにも1年が過ぎ、翌年、大学に合格するのである。
その2おわり