先日、私が7年ほど入っていた利用者さん(女性)が亡くなった。御年103歳。
その方は娘さんと二人暮しで、90歳を過ぎた頃、換気扇を掃除しようとシンクによじ登って落ちて骨折。そこから車椅子生活だった。
私の仕事はデイサービスの送迎と、日中いる時は見守り&トイレ介助など。
場合によっては朝6時に訪問した時もあった。
娘さんも103歳の方の娘さんだからもう高齢者だ。ご本人も持病がある。
それでも自分が面倒見れるうちは面倒を見たいと、ギリギリまで頑張った。在宅生活の最後のほうは認知症状もあり、娘さんも夜通しトイレへの介助を行った。
そんな生活が何年も続き、施設入所が決まった。
しかし、家がよかったのだろう。すっかり元気がなくなって・・・と娘さんは言っていた。面会に行く度に連れて帰りたいとも言っていた。
そして今年の正月、年賀状に「母は入院して・・・」とあり、又、先日ケアマネから亡くなったと報告を受けた。
私は利用者にとって、どのようなヘルパーだろうか、と思う事が往々にしてある。
なぜなら我々はその方の人生の最後に出会う人になるかもしれないのだ。
人生いろいろ、良かった事も悪かった事も振り返る場面もあることだろう。悪かった人生ならばせめて最後くらいはいい人にめぐり合って三途の川を渡りたいだろう。少なくとも私はそう思う。
しかし、この方には、我社の創成期を支えて頂いた。
私が支えたのではなく、支えて頂いたのだ。
今は感謝の気持ちでいっぱいである。