我々介護事業者にとってゴールデンウィークは特にありがたいものではない。
というのも、保険請求が10日締め切りなのだ。
10日もあるじゃないか、という声が聞こえてきそうだ。
しかし、5日くらいまでには実績をまとめてケアマネに報告するので、実質5日くらいがタイムリミットになる。
特に今年度は単位が改訂の年なので、いつも以上に確認作業が伴う。
全くしょーもないといえば、今回の改訂で時間が小刻みになった事だ。
今までは、30分刻みの報酬だった。だから当たり前だが時給計算もできた。
しかし今回は「生活援助」が「45分以内」と「45分以上」に分かれたりで、時給ではなく、分給で計算する事業所もあるようだ。
利用者にとっても混乱し、苦への苦情も改訂前からあったという。
一番の理由は「時間が足りない」というものだ。
制度を定める人にしてみれば、ヘルパーが足りないのだから、利用者一人にかける無駄な時間を引いて、複数件回れるでしょ、というのが理屈のようだが、ヘルパーは家事代行作業員ではない。
とかく「維持可能な保険制度」と行政は言う。我々にも利用者にも意見を聞かずに勝手に決められた制度は無理難題を押し付け、それが出来ない事を咎める。
改訂前、東京都では電話や個別の質問を受け付けないとホームページに載せていた。
確かに実情に配慮していたら理想は叶えられないという一面はある。
社会保障審議会にでている某大学の教授もその立場らしい。
介護福祉士会の講演でも、タクシー運転手だって年収200万円なのだから、介護職員も我慢しろ!と叫んでいたらしい。
維持可能とは、働く人間あってこそ、という原則を 無視したやり方に、そろそろ表立って異を唱えても、腹を立ててもいいんじゃないですか?
自分だけが頑張って、他の人は傍観者だから、頑張ってもバカバカしいという意見もあるだろうけど。
何もしないと30年後振り返ったときに何も変わってないじゃないかとなりかねない。