破壊と再生 | カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

高校生になった自閉症児カイと、シングルマザーのわたし。オーストラリアはメルボルンにて、ふたり暮らし。そんな私たちの毎日を綴っています。





小学生の時、文集に将来は何したい?という質問の欄があって、
 
私の答えは
 
「オーストラリアに住みたい」だった。
 
・・・というのを知ったのは、もうオーストラリアに住み始めて、里帰りで実家にある自分の荷物を整理している時でした。
 
妹に、夢叶ってるじゃん!と言われて、ほんとだね〜とびっくりしたのでした。
 
 
自分では全然覚えてなかったけど、本当にその通りになっちゃったわけですね。
 
 
高校生の時は、学校のプログラムで3ヶ月間ビクトリア州に交換留学にもきていました。
 
当時の私は「メルボルン」にいると思っていたけど、実際滞在してたのはフランクストンだった(笑)メルボルン郊外・・・ってことでw
フランクストン高校に通っていましたよ😆
 
そういう縁もあったからか、今こうしてメルボルンに住んで11年が経ったことは、偶然ではなくて必然だったのかも、なんて思います。
 

 
でも、子どもの頃の自分が憧れていたオーストラリアは、ここ数ヶ月、いや数週間くらいのスピードでどんどん変わってしまいました。
 

本当に、びっくりするくらいのスピードで。
 

先日、ポーランドの議員さんたちがメルボルンの危機的状況をプロテストで訴えてくれてましたが。
 
その後、世界各国でも同様の応援があり、ついにNYでもオーストラリアを救え!というプロテストがあったそうです。
 




世界中の人たちに心配されているオーストラリア・・・。

 
 
特にここビクトリア州は非常にやばいです。
 
確かにコロナのパンデミックだけど、、、え?一体何が問題なの?と思う人もいるかも知れません。
 
このヤバさというのは、目に見えるようでいて、目に見えない、そんな感じの怖さです。
 
 
 
オーストラリアに住んでもう合計で17年くらいになりますが、ここ数週間で、過去17年間でもしたことがないくらいに、こちらの法律や政治について色々調べてました。

なんなら、ときどき裁判の傍聴もしてます😂


今はYouTubeで裁判もライブストリーミングで流してるんですねぇ。

あ〜目がしょぼしょぼする。笑

 

 
ダンが先週すごい爆弾を落として以来、メルボルンは混乱を極めてます。

 
今ロックダウン中でも働きに出られる「全てのワーカー」に、コロナワク チン接種を「義務付ける」とダンが言い。
 
同じ日に、オーストラリアの首相のスコモは
「オーストラリアには義務のワク チンなんてないよ〜個人の選択の自由だよ〜」と言い。(言うだけ・・・)
 
 

どっちやねん。
 
と、ツッコミたくなりますが。
 
 
色々と憲法やらフェデラルの法律やらNuremberg Codeやらの違反になるようですが、そんなことはカンケーねーとState of Emergencyをいいことに突っ走ってしまってます。



接種義務の対象職種には、ガーデナーさんとか動物園の飼育員さんとかも入ってるんです。


ほぼ外で作業して、人間よりも植物とか動物と関わってるような仕事の人にまで義務化する意味よ・・・

 

そして、首相は「オーストラリアでは義務ではない」と言うだけで、何もしない(白目)
 
 

一体なんやねんこの状態。
 
と、ツッコミが止まりませんが。

 
 
多分、ダンが予想していたよりも、この10月15日までに打たないと仕事を失うというルールによって、思った以上の人数が影響を受けることになると思います。
 
 
社会がうまく機能しなくなったら、どーすんのー
 
 
これは、ワクチンくらいサクッと打てばいい、という問題ではなくて、この先のもっともっと大きな問題に繋がっていく可能性がすごく大きい。

そして、その方向に向かってるのに人々も気づき始めてる。


だから、今なんとかしようと声をあげている人たちが増えています。

よくメインストームメディアでは、プロテストに参加している人たちをわざと反ワク チン派とか呼んでますが、いやいや、彼らが訴えてるのはそこじゃない、、、😩



 
ここ数日はいろいろと調べてはモヤァァァとしたり、ずぅーんと落ち込んだりもしてましたが、

 
今日はこの現役ビクトリア警察官のインタビューを観て、すごく救われました。

 
つい数時間前に投稿されたインタビューですが、この警察官クリステルさんは、このインタビュー後にビクトリア州警察を退職するそうです。
 
 
それだけの覚悟を持って、こんなにいろいろ話してくれています。
 
長いけど、すごく勇気をもらえるインタビューだったので、よかったら観てください。
 

 

彼女が言うように、本来困った時に頼りになる安心できる存在であるはずの警察官は、今メルボルン市民にとって恐怖の存在になってしまっています。

 

信頼関係が完全にぶっ壊れてしまいました。

 

 


そんな現状に耐えられなくて悩む現役警官も多分たくさんいるんだと思います。


クリステルさんもその一人で、悩んだ挙句に16年間勤めた大好きだった警察官としての仕事をやめることにしたそうです。

 


仕事を引き換えにしてでも、言いたいことがあったんですね。

 

こんなに色々話しちゃって、この後彼女は大丈夫なんだろうかと心配にもなりますが。

 

それだけの覚悟で出演してくれたことに、ただただリスペクトです🥺

 

 

 

前回のブログで、これから破壊と再生が起きるかも、って書きましたが、

 

すでにいろんなものが壊れちゃってます。

 


でも、ここから、時間はかかるかも知れないけど、再生の方向に向かっていくとしたら。

 

 

やっぱり、クリステルさんみたいな人の存在がひとつの希望になると思う。

 

 

脅しや力づくで人を動かそうとしても限界があるけど、こういう 人としてのパワーがある人なら、もっと沢山の人を動かせると信じます。

 

 


クリステルさん、16年間お疲れさまでした🙏🏻