1月も後半ですね。
寒さがピークのときかもしれません。
そんな中、緋寒桜が咲いています。
春が近づいています。
今週は、誰も誰かの花を咲かせていきましょう!
今週の名言です。
「見ることは、知ることではない。」
-ジャン=ポール・サルトル-
知っているつもりでも
見えていないことは多い
行動の裏にある思い
そこに目を向けたとき
相手は変わりはじめる
そんな思いで物語を書きました。
作業員(社員)の「何」を見ていますか?
―結果だけではなく、行動、そして意識に目を向ける―
「災害が起きなかったから、今日は大丈夫だった」
現場では、そんなふうに一日を終えることも少なくありません。
けれど、
結果だけを見ている限り、
安全な行動や意識は、なかなか育っていかないものです。
前回は、
職長が“観察し、気づく”関わりをすることで、
作業員が「見てもらえている」「認めてもらえている」と感じ、
次の一歩を踏み出す勇気につながる、という話をしました。
では、
具体的に、職長は何を観察すればいいのでしょうか。
今回も、
加藤職長と吉田部長の対話から、そのヒントを探っていきます。
吉田部長
前回は、観察と気づきが大事だという話をしたね。
加藤職長は、今、現場で何を見ていると思う?
加藤職長
何を見ているか、ですか(汗)。
やっぱり……結果ですね。
予定通り終わったか。
事故や災害がなかったか。
吉田部長
うん。それも大事だ。
でも、結果だけを見ていると、
大事なことに気づきにくくなる。
加藤職長
大事なこと、ですか。
吉田部長
結果だけを見ていると
途中の行動や意識に目が向かなくなってしまう。
例えば、
仮設足場の作業が、無事に終わったとする。
それで「OK」で終わっていないかな。
加藤職長
……確かに。
終わっていれば、つい「OK」としてしまいます(汗)。
吉田部長
でも、本当に見てほしいのは、そこからだ。
・作業手順は守れていたか
・周囲への安全配慮はできていたか
・ヒヤリとした場面はなかったか
結果の裏にある行動や意識に目を向けてほしい。
加藤職長
なるほど……。
結果だけではなく、
その日の行動や意識を見る、ということですね。
吉田部長
そう。
そして、ここで大切なのは“監視”にならないこと。
「ちゃんとやってるか?」ではなく、
「お疲れ様。調子はどうかな?」
と声をかけながら、様子を見る。
その中で、
手順通りできていたら、こう声をかけてみる。
「いいね。できているね。」
加藤職長
行動を、その場で認めるんですね。
吉田部長
そう。
行動を認めてもらえると、
本人は「このやり方を大事にしよう」と思える。
逆に、
もし手順が省略されていたら、
すぐに叱る必要はない。
「この手順、どうして大事だと思う?」
「省略すると、どんなことが起きそうかな?」
と問いかけてみる。
加藤職長
本人に考えさせる、ということですね。
吉田部長
その通り。
そうすると、
「守らされる安全」ではなく、
「自分で選ぶ安全」に変わっていく。
加藤職長
でも、
予定通り終わらないこともありますよね。
吉田部長
もちろんある。
そんなときも、
まずはできている行動に目を向ける。
「手順は守れていたね。
そこは良かったよ。」
そのうえで、
「今回は、なぜ予定通りいかなかったと思う?」
と一緒に振り返る。
加藤職長
できていることは認めて、
改善は一緒に考える、ですね。
吉田部長
そう。
時間がないときは、
職長の考えを伝えてもいい。
でも、
できるだけ本人が考えて、決められるように
サポートしてあげてほしい。
そうやって振り返りを重ねていくと、
見えにくい行動や、
まだ言葉になっていない意識が、少しずつ見えてくる。
加藤職長
結果だけを見ていた頃より、
現場の見え方が変わりそうです。
吉田部長
それが大事なんだ。
職長の役割は、
作業員が「より安全で、より良い行動」を
自分で選べるように支えること。
観察し、気づき、声をかける。
その積み重ねが、
災害を防ぐ力になっていく。
■今回の問い
「あなたは、作業員(社員)の何を見ていますか?」
結果だけでなく、
行動、そしてその奥にある意識に、
目を向けられているでしょうか。
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