こんにちは。
人と組織を咲かせる人財育成コーチ
吉田裕児です。

 

寒い日が続きますね。
そんな中、梅や緋寒桜がさいています。
季節は確実に進んでいますね。
今週も、誰の花を一緒に咲かせていきましょう。

 

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緋寒桜
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梅の花

 

今週は、こんな名言が相応しいかと。

 

人は、自分の仕事が誰かの役に立っていると感じたとき、
最も力を発揮する。

 

-ヴィクトール・E・フランクル-

 

誰かの役に立っていると
気づいたとき
仕事は「作業」ではなくなる
そこに意味があるから
人は動き出す

 

そんな思いで物語を書きました。

 

私たちの仕事は、誰かのためになっている
~目的に気づいたとき、人は動きはじめる~

 

「ちゃんとやっているはずなのに、どこか楽しそうじゃない」
「指示には従うけれど、心までは動いていない気がする」

 

そんな違和感を、現場で感じたことはありませんか。

 

やる気がないのではなく、
“何のためにやっているのか”が、
見えにくくなっているだけかもしれません。

 

今回は、
作業員の姿に悩む加藤職長と、
仕事の意味を問い直す吉田部長の対話から、
人が動きはじめる瞬間を探っていきます。

 

それでは、物語のはじまりです!

■作業員(社員)がなんだか暗い

 

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加藤職長
吉田部長、ちょっといいですか。


最近、作業員たちを見ていて、
ちゃんとやってはいるんですが……
どこか「嫌々やっている」感じがするんです。

 

吉田部長
うん、なるほど。
観察はしている。でも、やる気が感じられない、と。

 

加藤職長
そうなんです。
安全の声かけもできてきているし、
災害が起きていないという結果も出ています。


でも、なんだかやる気を感じがしなくて……。

 

吉田部長
でも、その違和感は、
観察が、ちゃんとできるようになった証拠だ。

 

結果だけでなく、
作業員の気持ちや、見えない内面にも
目を向けようとしているからこそ、気づけたんだよ。
リーダーとして、一歩成長したね。

 

加藤職長
ありがとうございます。
これから、何を意識していけばよいでしょうか。

 

吉田部長
じゃあ今日は、
「なぜ人は前向きに動くのか」
そんな話を一つしてもいいかな。

■3人のレンガ職人の話

 

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吉田部長
こんなエピソードがある。

ある旅人が、旅の途中で
レンガを積んでいる職人に出会った。

 

「何をしているんですか?」と聞くと、
その職人はこう答えた。


「見ればわかるだろ。レンガを積んでいるだけだ」
少し怖そうにね。

 

加藤職長
……あまり楽しそうじゃないですね。

 

吉田部長
旅人が歩いていくと、
また別のレンガ職人に出会った。

 

同じ質問をすると、
「家族を養うために、レンガを積んでいるんだ」
辛そうに、そう答えた。

 

加藤職長
仕事はしているけど、
どこか我慢している感じですね。

 

吉田部長
そして、さらに歩いていくと、
三人目のレンガ職人に出会った。

 

同じように聞くと、
その人はこう答えたんだ。
「私は、みんなのために大聖堂をつくっているんです」

 

加藤職長
……同じレンガ積みなのに、
全然ちがいますね。

 

吉田部長
そう。
一人目は、「作業」をしている。
二人目は、「お金のため」に働いている。
三人目は、「誰かの喜ぶ未来」をつくっている。

 

加藤職長
確かに……。
三人目の職人は、
使う人の笑顔を思い浮かべながら
レンガを積んでいますよね。

■私たちの仕事は誰のため!?

 

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吉田部長
じゃあ、私たちの仕事はどうだろう。

 

ただ、仮設足場を
組み立てたり、解体したりする作業に
なっていないだろうか。

 

加藤職長
正直、
「足場なんて、ただの下準備」
そう思っているかもしれません。

 

吉田部長
でもね、考えてごらん。

 

足場があるから、
鉄筋屋さんは、仕事ができる。


型枠大工さんも、安全に作業できる。
いろんな仕事がつながって、
最後に建物が完成する。

 

加藤職長
……確かに。
考えていなかったな(汗)。

 

吉田部長
その建物を使う人たちは、
便利になったり、
安心して暮らせるようになったりする。

 

それって、
立派な社会貢献じゃないかな。
私たちの仕事は誰かの役にたっているんだ。

■どう伝えればいいのか

 

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加藤職長
でも、それを
どうやって作業員に伝えればいいんでしょう。

 

吉田部長
まずは、みんなを集めて
加藤職長の思いを話してみることだね。

 

「私たちの仕事があるから、
他の職人さんがスムーズに仕事ができる。
この建物が完成して、
多くの人が喜ぶんだ」

 

そんなふうに、
仕事の“意味”を言葉にして伝えてあげる。

 

加藤職長
なるほど……。
そうすれば、
足場を組んだり解体したりする目的が持てますね。

 

吉田部長
その上で、
「もっと安全にできないか」
「もっと楽にできる工夫はないか」


みんなで考えてみる。

出たアイデアを、
試しながら改善していく。

 

加藤職長
たしかに、
自分たちで決めたことなら
守ろうという気持ちも出てきそうです。

 

吉田部長
そう。
「ルールを守れ」じゃなくて、
「守りたい」に変わっていく。

■最高のバトンタッチ

 

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吉田部長
足場が組み上がったとき、
「これで鉄筋屋さんや大工さんが助かるな」
そう声をかけてみる。

 

そして後日、
「使いやすい足場だったよ」
「工期通りで助かった」

そんな言葉をもらったら、
それを作業員に伝える。

 

加藤職長
……嬉しいでしょうね。

 

吉田部長
解体が終わったら、
完成した建物を見てみる。

 

「これから、
ここで誰かの暮らしが始まるんだな」
そう思い浮かべながら、
一緒に喜ぶ。

 

加藤職長
……わかりました。
簡単じゃないけど、
やる価値はありますね。

 

まずは、伝えるところから
始めてみます。

 

吉田部長は、静かにうなずきました。

■今回の問い

「作業員(社員)は、
どんな目的を持って仕事をしていますか?」

 

その目的に、気づけているでしょうか。

 

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次回もお楽しみに!

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