ある経営者の方からこんな相談を受けました。
「社員同士の人間関係を良好にするためには
 どうしたら良いのでしょうか?」

読者のみなさんは、どう回答しますか。

◆誰かのせいにして終わっていませんか?


どんなことが起きているのかと想像してしまいますね。
人は上手くいっていないこと(問題)を考えて
問題に対処すると不安や恐怖を抱き

 

不安や恐怖を回避するために
誰かのせいにしてその場しのぎの解決になりがちです。

 

 

 

例えばAさんとBさんの仲が悪い
だから、二人が仲良くすれば良いというように
表面だけの解決になり同じことの繰り返しになります。

◆理想の状態をイメージして言語化する


そこで、まずやって欲しいことは、
良好な人間関係とは、どんな状態なのか
自分なりに理想の状態をイメージしてみましょう。

 

そして、そのイメージを言葉にしてください。

 

 

 

例えば、
社員同士が笑顔で挨拶や感謝の言葉を交わしている
休憩時間など、みんなが雑談している
困っているメンバーがいたら、みんなで協力して助けている

 

言葉にする(言語化)することで
自分がどんな状態にしたいのか明確になります。

 

理想の状態を言語化できたら、
それを社員と共有してください。

 

ただ、いきなり伝えても社員はビックリするので
会社をもっと明るい雰囲気にして
働きがいのある職場にしたいので
みんなの知恵を貸して欲しいと社員全員が集まる機会をつくりましょう。

 

ここは勇気と覚悟が必要です。

◆お互いを知ることから始める

 

 


機会をつくったら、まずはお互いを知り合う自己紹介をしましょう。

 

今さら、自己紹介!
と思われるかもしれませんが、
意外にお互いのことを知らいのが現状です。

 

実は、人間関係が上手くいかない原因の多くが
お互いのことを知らないことなのです。

 

相手がどんな人なのかわからないままだと
相手を誤解して不安や恐怖を感じます。


そんな状態で良好な人間関係が生まれることはありません。

ここでは、少し長めに10~15分の自己紹介をします。


自分の過去、現在、未来の順番で

◆意外に知らないお互いのこと

 

 


子供の頃、学生の頃の思い出や
なんでこの会社を選んだのか
社長はなんでこの会社を創ったのか

 

家族や趣味の話し、好きなタレントや食べ物
大切にしていること
これからどんなことをしていきたいか

 

などなど社長から話していきましょう。


社員には話せる範囲で大丈夫だからと伝えた上で
自分の紹介をしてもらいましょう。

 

ここでのルールとして
絶対に否定はしないこと
アドバイスもしないこと
笑顔で「そうなんだね」と頷くこと
事前に伝えておきましょう。

 

お互いを知りお互いを受け止めることが大切です。

 

お互いを少しわかっただけでも
普段の会話が変わってきます。
話し掛けやすくなり雑談も増えてくるでしょう。

◆社長自身の望みを伝える!

 

 


その上で、社長から理想の人間関係の状態
自分の望みを伝えてください。

 

時間があれば、継続して社員から知恵を借りても良いし
長くなれば、次の日程を決めて
それまで社員のみんなにも考えてもらいましょう。

 

社員同士がお互いを知り良好な人間関係を
どのように築いていくかみんなで考えることが
良好な人間関係が生まれる第一歩です。

 

その上で、仕事を通して良好な人間関係が生まれる
グッドサイクル(成功循環モデル)を回していきましょう。
詳しくは別の回でお伝えします。

◆今回の質問

【社員は、お互いのことを知っていますか?】

 

次回に続けます!お楽しみ!

 

 

 

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