あるリーダーが一人残業しているとき
心が折れそうになってしまうと話してくれました。
がんばっているのに、誰も気づいてくれないとき
とても悲しい気持ちになりがちです。
特にリーダーは、上と下の板挟みで
自分のがんばりを認めてもらえない場合が多くなります。
今回は、そんなリーダー達に応援メッセージを贈りたいと思います。
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■誰も気がついてくれない悲しさ!
吉田部長
情熱所長、最近の調子はどうかな?
情熱所長
そうですね。最近一人残業していると
心が折れそうになるときがあります。
吉田部長
それは、いけないね。
何かあったのかな?
情熱所長
特にはないですが、いつものように一人残業していて
これって現場のためにやっているのに
なんだか悲しい気持ちになるんです。
誰も私ががんばっていることに気づいていないんだろうなと。
■悲しさを感じるのはもっともなこと
吉田部長
そうか、そんなことがあったのか。
その状態なら悲しくなるのはもっともだと思う。
情熱所長
そう言っていただき少し安心しました。
吉田部長
誰でも他の人から気づいて貰えないと悲しくなる。
逆に誰かに気づいて貰えれば安心できる。
例えば、小さな子供が何かで遊んでいるところを想像してごらん。
チラチラ、ママやパパを見ながら遊んでいないだろうか。
見守って貰えると思えるから安心して遊んでいるんだと思う。
情熱所長
そうですね!
子供の場合は親が見守ってあげているから安心できるんですね。
私たちリーダーは、どうすれば良いでしょうか?
■意識を外に向ける!
吉田部長
昔なら、そんなこと当たり前だ。気合で乗り越えろ!
と言われていたんだろうな(苦笑)
リーダーになると誰も気づいてくれないことが多くなることも事実。
さっき言ったように、がんばりを認めてもらえなくて悲しくなるのはもっとなこと。
それをわかった上で、自分は何をやりたいのか考えることが大切かな。
ここで、他の人のせいにしたり自分を責めたりしても何も始まらない。
情熱所長
そうですね。ここで自暴自棄になってしまったら終わりですね。
吉田部長
落ち込んでいる自分をわかってあげた上で
自分のできることは何か考えてみよう!
情熱所長
自分のできることは何かと考えるのですか?
吉田部長
自分のできることは何かと考えることで
自分の意識を外に向けられる。
意識を外に向けると、視野が広がる。
部下も情熱所長と同じような状態かもしれない
と気づくことができる。
情熱所長
そっかー。
部下も上司に気づいて貰えてないと悲しんでいるかもしれないかー。
■して欲しいことをしてあげる!
吉田部長
そうそう、部下のがんばりはリーダーにとってわかりにくい。
でも、よく観察してみるとがんばっているところもある。
昨日のより書類の作成が速くなったとか
まわりの話を聞くようになったとか
がんばっているところがある
もしかすると、本人が気づいていないこともあるかもしれない。
情熱所長
そうですね。部下のがんばりに気づいていないですね。
吉田部長
だから、部下のがんばりに気づいてあげて
「いいね!できているね!」と認めてあげて欲しい。
上司にとって当たり前のことでも部下にとって精一杯にやっていることだったりする。
部下がやがて上司になったとき自分の部下のがんばりに気づいて認めてあげられる上司になっているんじゃなか。
情熱所長
部下がそんな風になってくれたらいいですね。
吉田部長
なれるとも、その土台を情熱所長がつくっていけば。
そんなことを考えていると残業のときの悲しさも少なくなるんじゃないかな。
自分に意識が向きすぎると心が折れやすくなる
部下や現場のために何ができるかを考えると心が軽くなる。
■リーダーの感覚を身につける
情熱所長
そうですね
部下や現場のために何ができるか考えると心が強くなっているように思います。そうか、この感覚がリーダーの感覚なのか!
吉田部長
そう、その通り!
落ち込むときがあったら、
落ち込むことはあっていいよ!と自分を認めた上で
チームの目標を思い出し
そのために自分ができることを思い出すことが大事だね。
情熱所長
そうですね!
そんな自分なら自分のがんばりを認めてあげられそうです。
吉田部長
いいね!
でも、一人では落ち込みやすいのも事実。
だから、今日のように落ち込んだら
上司と話をしてみよう。
私のように上司は意外に気づいていないからね。
今回の質問
【自分の意識をどこに向けていますか?】
次回に続けます!お楽しみ!
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