もし部下から
モチベーションがあがらないんです!と
相談されたら、どんな対応をしますか?
この忙しいときに
何を言っているんだと
怒りたくなってしまうかもしれません。
しかし、そうしたら
明日からその部下は来なくなってしまうのでは。
では、物語のはじまりはじまりです。
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部下の心は折れかかっているかも!?
吉田部長
年末で現場も追い込みだね。
調子はどうかな?
情熱所長
ええ、忙しくて目が回りそうです。
そんな中、部下が夕方
モチベーションがあがらないんです!と
相談にきたんです。
吉田部長
そうなんだ。
それは、ちょっと深刻だね。
それで情熱所長は、どうしたのかな?
情熱所長
忙しかったので
「そんなの気合が足りない。
今の仕事を精一杯にやれば
モチベーションは上がるよ!」
と応えました。
吉田部長
それで、その部下はどうなったかな?
情熱所長
私のことをチラッと見て
「はい、わかりました」と
帰っていきました。
次の日から暗い表情で元気がないように思います。
吉田部長
そうかー、それは赤信号が点滅しているね。
不安な部下は元気をだせない!
情熱所長
やっぱり、ですか(汗)
どうしたらいいでしょうか?
吉田部長
それは、もう一度部下と
話しをするしかないなー。
ただ、なぜそうなってしまったか
考えてみようか。
それがわかれば部下にどう話せば
いいのかわかってくる。
情熱所長
お願いします。
何がいけなかったのでしょうか?
吉田部長
「モチベーションがあがりません」と
部下が相談してきたことは事実。
「気合が足りない!」は情熱所長の考え
「仕事を精一杯やれば、大丈夫!」は情熱所長の正解。
情熱所長の考えと正解をいきなり
ぶつけられた部下は、どんな気持ちになるだろうか?
受容、まず受け止める
情熱所長
あっ、またやってしまったようですね(汗)
不安になっている部下に、そんなことを言っても
できない自分を責めて
ますます心の扉を閉めてしまいますね。
あいたー!
吉田部長
そんなときは、何をすれば
部下は安心して心の扉を開いてくれるかな?
情熱所長
そっかー!
まず受容、受け止めることでしたよね。
「そう考えているのかー」と優しく
部下の言ったことを受け止める。
吉田部長
そうそう。忙しい中で情熱所長も大変だけど
部下が相談しにくるのは勇気もいることだ。
その気持ちをまず受け止めてあがることが大切だね!
情熱所長
そうですねー。
これから、どんな風にすればよいでしょうか?
振り出しに戻す
吉田部長
そうだね。
その部下に、この前は私の考えを押し付けて
すまなかったと潔く謝る。
そして、もう一度、
話がしたいと部下の承諾をとろう。
情熱所長
そうですね。
上司として配慮がなかったこと、
怒ってしまったことは謝って
振り出しに戻るんですね。
吉田部長
そうだね。
それでも、一度ではなかなか
解決はしないと思うけど
根気強く、モチベーションがあがらないことを
一旦受け止めたうえで
「どんなことがモチベーションを下げているのかな?」
「どんなことがあればモチベーションがあがるかな?」
と尋ねながら、
出てきた内容から部下自身ができること
上司にお願いすることに整理してあげよう!
情熱所⾧
部下の気持ちを受け止めたうえで
部下の考えを整理してあげる。
なるほど、それなら
良いアイデアが浮かぶかもしれませんね!
対話の機会をつくる
吉田部長
年末の忙しいときだけど、
最も大切な時間になるかもしれない。
できれば、月に一度でもいいから
20~30分部下の話を聴く時間をつくって欲しいな。
これは1on1ミーティングというんだけど
部下との信頼関係を築き成長を
支援する上司と部下の一対一の対話のことだ。
情熱所長
普段から部下の悩みなどを聴く時間をつくっておくわけですね。
そうすれば、部下も話しやすいし
今回のような深刻なことにならなくて済みそうですね。
吉田部長
そうそう。
情熱所長は、私といつも1on1しているから
安心していられるだろう(苦笑)
情熱所長
そうだったのかー。
一本やられました!
こうして誰かに話を聴いてもらえることは大切ですね。
吉田部長
だから、情熱所長は部下の話を聴いて欲しい。
まず、「そうなんだ。そう考えているのか」と
相手を一旦受け止めること。
失敗しても、潔く謝り
もう一度話を聞かせてくれないかと
振り出しに戻る。
情熱所長
はい、わかりました。
今回の質問
【部下の気持ちを受け止めていますか?
どんな気持ちになっているでしょうか?】
次回に続けます!お楽しみ!
多くの方は部下を甘やかすのでは
と思ってしまうかもしれません。
ただ、諦めの淵にいる部下を
まず救ってあげることが先決ではないでしょうか。
それから部下のやることと
上司のやることの線引きをして
部下を支援してあげれば
元気になって挑戦しはじめます。
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