部下がここにいてもいい
聞いてもいい。やってもいい
失敗してもいいと感じる
 
心理的安全性のある職場にすることは、
もちろん重要なことです。
 
しかし、かつての私は、
それを意識しすぎて
職場を仲良しグループにすればよいと
勘違いしてしまいました。
 
そうなると
好かれたいという気持ちが強くなり
言いたいことも言えなくなってしまいました。
 
だから何のためにこの仕事をしているのか
という組織の目指すべき方向性を
見失ってしまったのです。
 
リーダー失格です!
 
ではどのように
組織の方向性を示していくのか
吉田部長と情熱所長の対話から
教えて貰いましょう。
 
今回はどんな話になるのでしょうか。
 
では、物語のはじまりはじまりです。
 
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吉田部長
情熱所長、
【OKコミュニケーション】を
やってみて部下の様子はどうかな?
 
情熱所長
そうですね。
心理的安全性のある
職場になったと思うのですが、
 
なんだか
仲良しグループになってしまい、
言いたいことが言えなく
なってしまいました。
 
 
吉田部長
そうか、それは困ったねー。
 
どうして仲良しグループに
なってしまうのかわかるかな?
 
情熱所長
えっ、どうしてでしょうか?
職場の雰囲気は良くなってきたように
思うのですが(汗)
 
吉田部長
“グループ” と “チーム” の
違いがわかるかな?
 
情熱所長
えっ“グループ” と “チーム” の
違いですか?
 
吉田部長
“グループ” は、
ただ人が集まっているだけの
状態とでもいうのかな。
 
“チーム”は、
メンバーがチームのゴールに
向かっている状態をいうんだ!

 

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情熱所長
うーん、そうなんですね。
今まで “グループ” と “チーム” の
違いなんて意識していませんでした(汗)
 
吉田部長
確かに心理的安全性のある職場であれば、
チーム内で思ったことを発言し
自分をさらけ出しても、
 
職場での人間関係を損なうことなく、
自分のパフォーマンスを発揮できる。
 
情熱所長
そうでしたね。
だから、
 
『納得いかない』
『誰にも言えない。聞いてもらえない』
『ミスは許されない』
のないない職場から、
 
『納得できる』
『誰かに聞いてもらえる』
『チャレンジOK』
のあるある職場にしてきたつもりです。
 

チーム(組織)には方向性が必要!

 

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吉田部長
そうそう、それでいいよ!
 
さらに部下が
どこに向かえば良いかわかるように
チームの方向性が必要だね!
 
情熱所長
チームの方向性ですか?
 
どのように部下に進む方向性を
伝えればよいのでしょうか?
 
吉田部長
たとえば、この現場の目標は何かな?
 
情熱所長
来年の3月までに
工事を終わらせることですが......
 

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吉田部長
そうだったよね。
でもその目標だけで
部下はやる気になるだろうか?
 
情熱所長
工期が決まっているから、
当たり前じゃないですか。
 
吉田部長
そう、当たり前なんだけど
 
『当たり前だから』と
思っている情熱所長は押し付けの 
“北風上司” になっていないかな!?
 
情熱所長
え、『当たり前だから』は、
押し付けの “北風上司” なんですか?
 
吉田部長
ここでは目標を達成したいという
部下のやる気が重要だ。

 
ところでこの工事は
なんのためにやっているのか
部下はわかっているかな?
 
情熱所長
そうですね。
あんまり皆の前で言っていないかも
知れません(汗)
 

仕事の意義(目的)を伝える!


吉田部長
ところでここは地下鉄の駅を改良する工事だろう。
 
例えば、今まで足の不自由な方は
地下鉄になかなか乗れなかった。
 
でも、この工事が完成することで
エスカレーターやエレベーターを使えるようになれば
足の不自由な方でも地下鉄を
気軽に利用できるようになるわけだ。
 

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情熱所長
そうか、この工事は
誰かの役に立つためのものなんですね!

 
吉田部長
そう!だから、
『この工事を完成させることは
 誰かの役にたっている!』
と部下に伝えて欲しいな!
 
情熱所長
そうですね。
工事を完成させることの意義を
伝えていませんでした。
 
『誰かの役に立っている仕事をしているんだ』
という意義は大事ですね!
 
そうかー、工事を完成させることの
意義を伝えれば良いのか!
 
吉田部長
そうだね。そうすれば情熱所長は
ニコニコ “太陽上司” に変わるね!
 

今回の質問

 
【仕事やプロジェクトを完成させる意義はなんですか?】
 
次回に続けます!お楽しみ!
 

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