こんにちは!
人と組織を咲かせる人財育成コンサルタント
吉田裕児です。
新年度がはじまり2ヶ月が経ちましたね。
社員や部下とのコミュニケーション円滑化や自主性を促す目的で始めた「1on1」は上手くいっているでしょうか。
「1on1」とは、上司と部下が一対一で行う対話です。
今回は、経営者や上司が「1on1」を行うときに陥りがちなマインド(気持ちや考え)と持つべきマインドについて吉田部長と情熱所長の対話からお伝えします。
上司の思考の癖がでる「1on1」
吉田部長
情熱所長、1on1は上手くいっているかな?
情熱所長
ええ、上手くいっています!と言いたいところなんですが、
私の場合、ああしろ!ここしろ!と
ついつい口を挟んでしまいがちです(汗)
吉田部長
それは、指揮官マインドになっているね!
情熱所長
えっ、指揮官マインドですか!?
それって、どんなマインドなんでしょうか?
吉田部長
指揮官マインドとは、部下を将棋の駒のように動かそうとするマインドなんだ。
情熱所長
なんで、私は指揮官マインドになってしまうのでしょうか?
吉田部長
それはね、情熱所長が『私は失敗したくない。私がすべて指揮をすれば、すべて上手くいく』と無意識に思っているかなんだ。
情熱所長
それあるかもしれません(汗)
私の場合は完璧主義なので、失敗したくない気持ちが強くでるかもしれません。
リーダーが無意識に陥りがちなマインド
吉田部長
そこまで自己分析できていれば優秀だよ。
情熱所長
そうですか。嬉しいです。
指揮官マインドの他にもタイプがあるんでしょうか?
吉田部長
そうだね。他にはメンターマインド、カウンセラーマインド、傍観者マインドがあるね。
情熱所長
全部で4つのマインドがあるんですね。
もう少し詳しく教えて貰えますか?
メンターマインド、カウンセラーマインド、傍観者マインドの特色
吉田部長
メンターマインドは、『僕に任せて、君を正してあげよう!』という気持ちが強いタイプで、『私は正しい。部下は未熟で問題を抱えている』というマインドを持っている。
情熱所長
へー、そうなんですね。そんなところ私もあるかもしれません。
部下を決めつけている感じがしますね。
吉田部長
次にカウンセラーマインドは『私に任せて、大丈夫だから』というマインドかな。
例えば、『不安を解消してあげる。君を認めている』というような意識が先行しがちになる。
ただ、部下の不安を解消するよりも、実は自分のために部下の不安を解消しようとする潜在意識が強くなっている。
情熱所長
そうなんですね。良い人的な感じがしますが、実は自分のことしか考えていないですね。
吉田部長
そうだね。そういうことになるね。
最後に傍観者マインドは『私は困りたくない』という気持ちで『部下の問題は、部下の責任』というように部下と距離を取り過ぎてしまう傾向にあるんだ。
情熱所長
ちょっと冷たい感じになり、部下は孤立しそうですね。
吉田部長
そうそう。いづれにしても、どのマインドも「1on1」が機能しなくなってしまう!
リーダーの持つべきマインド
情熱所長
では、どうすれば良いでしょうか?
吉田部長
まず、して欲しいことは会社や組織の目的を思い出すこと。
私達は、社会やお客様にどんな価値を提供しようとしてるのか。
情熱所長
なるほど、原点に戻る感じですね!
吉田部長
次に組織のゴールは何か?
情熱所長の場合はお客様に価値を提供するために、現場として何を達成しなくてはいけないのか思い出して欲しい。
例えば、建物を工期通り品質の良いものをつくり上げるかな。
情熱所長
そうですね。
吉田部長の言われるように「1on1」を始める前に、目的や目標を思い出すことができれば、自分が何をすべきなのか考えられるマンインドになれますね!
吉田部長
いいね。そんな感じで「1on1」に取り組んでみよう。
もう一つ、今、自分がどんなマインドになっているか気づくことができると、ニュートラル(冷静・中庸)なマインドに戻ることができるよ!
情熱所長
そうですね。上司がニュートラルなマインドになれれば部下も本音が話しやすいですね。
吉田部長
そうだろう。部下が普段言いづらいことを話してくれれば、「1on1」は上司にとっても組織の問題を解決するための重要な時間になる。
情熱所長
なるほど、「1on1」は上司にとっても重要な時間だというわけですね。
そうか、部下と対話をしながら、組織のゴールを達成するために部下も上司もどんな行動をすべきか決めていけば、「1on1」本来の目的も達成できそうですね!
それでは、今回の質問です。
「1on1のとき、どんなマインドになっていますか?」
持つべきマインドになるために思い出すこと
1 会社や組織の目的
2 組織のゴール
3 各チームのゴール
4 部下の役割、上司の役割
5 部下の力を最大化(上司の支援)
次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v
著書の紹介です。
「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社