こんにちは!
人と組織を咲かせる人財育成コンサルタント
吉田裕児です。
さて、部下にしっかり指示を出しているのに、部下が思ったように結果を出してくれないと悩んだことはないでしょうか。
昔の私は、正しいことを言えば部下が動くことを当然だと思っていました。
だから、部下は思ったように動かないと、イライラするばかりで、部下にきつく当たっていたことを思い出します。
あのとき、部下が動かない理由を知っていれば、私も部下も気持ちよく動けただろうと、とても後悔しています。
今回も、自戒を込めて上司も部下も悲しい想いをしないように、人と組織が活性化するマネジメントについて、吉田部長と情熱課長との対話から教えてもらいましょう。
では、今回のはじまりです!
■人は正論だけでは動かない
吉田部長
「情熱所長、新年がはじまって1か月が経とうとしているね。
今年は、どんなことを身につけようとしているのかな?」
情熱所長
『やっぱり望む結果を出すスキルですかね?』
「おー、いいね。じゃ、そのためには何が必要だろうか?」
『そうですね、現場のメンバーが目標達成に向けて
主体的に動いてくれることですかね?』
「そうだね、それができるように、この前の話の続きをしようか!」
『正論だけでは人は動かない!ですね』
■指示が一方的になっていませんか?
「そう、今日は正論を言うと反発したくなる!ところからだ。
例えば、俺の言うことは正しいんだ!
だから、言われた通りにやればいいんだと一方的に言われたら、
情熱所長だったら、どう思う?」
『そうですね、ちょっとムカっとしちゃいますね!』
「そうだろう、人は正しいことを言われても、
その言われ方が一方的であったり、否定的であったりすると、
その言い方や態度に反発したくなるんだ!」
『なるほど、言い方や態度に問題があるわけなんですね』
「そう、おまけに、多くの上司は、やる気があるのか!と叱ってしまう。
だから、部下の反発が倍増してやる気どころじゃなくなってしまうんだ!」
『なんか、私もやっているかもしれませんねー』(汗)
■上司の知らないところで反発が起きていないか?
「部下の反発で怖いことは、上司の指示を受け流し状態にして、
やっている振りをするようになってしまうことだ」
『えっ、上司の知らないところで部下の反発が起きているんですか?』
「そうなんだ。そんな職場では雰囲気が暗くなり生産性もあがらないのはわかるよね!」
『わかります!自分の職場もそうなっているかもしれません』(汗)
「だから、こうして情熱所長に話しているんだ!
昔、私が経験した失敗を情熱所長には繰り返して欲しくないからね」
■部下の決める自由を奪っていませんか?
『そうだったんですね!
では、どうやって正論を部下に伝えれば良いのでしょうか?』
「例えば、部下に今回の仕事は、こういうことだけど、
君はどう思う。君の意見を聞かせてくれないか?と
一度、部下の意見を聞いてみるんだ」
『そうか、正論だと思うことでも、一度部下の意見を聞いてみるんですね!』
「そうそう、そうすれば、一方的な決めつけではなくなる。
部下が自分で考え決められる自由を奪わないことが大切なんだ」
『そうかー、決める自由が奪われると反発したくなるのかー』
■上司の誠実さは部下の心を動かす
「もし、意見の相違があるときは一緒に話し合って
どういうやり方が一番良いのか決めていけばいい」
『部下と双方向のコミュニケーションを取るんですね』
「そうそう、“君はどう思う?”と問いかけ、部下の意見を聞き
だとすれば、どうしたらいいだろう?と目標達成に向けて対話していこう。
すると部下もだんだんと納得していくよ!」
『そうですね!部下の納得が大切ですね』
「おまけに、部下の意見を受け止めて、より良いプランにしようとする上司の姿は、
部下にとって頼もしく誠実に映るものだ。
すると、“部下は、この人の言うことならやりたいな!”と心を動かすことになるんだ」
『なるほど、誠実な対話で、より良いプランにしようとする上司の姿勢が大切なんですね』
「そう、上司の誠実さは部下の心を動かす!」
では、今回の質問です。
「部下が納得できていないことは、どんなことですか?」
次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v