~部下に何回も言っているのに伝わらない!~
前回は、叱り方、褒め方に悩む情熱所長が、事前に現場の基準とゴールを決めてそれに相応しい行動であれば褒めるし、そうでなければ叱るというアドバイスを貰いました。
「情熱所長、叱り方、褒め方は上手く行っているかい?」
(ええ、でも我々の目指す目標を繰り返し伝えているつもりなんですが、
上手く伝わっていない感じがするんです!
部下が何か飽き飽きしているようなんです!)
「飽き飽きしている?可笑しいね・・・!」
(何が可笑しいんですか?)
「情熱所長が何回も何回も同じことを言っているシーンを想像して
何か昔の自分を思い出してね!)
(マイスターもそうだったんですか?)
「私もそうだったんだ!
部下たちはてっきり分かっているかと、、、
でも、そうではなかったね!
目標を言い続けるだけではダメだった!」
(どうやって、みんなにそれを浸透させたんですか?)
「情熱所長は、何だと思う?」
(何でしょうか?)
「それは、質問なんだ!」
(え、質問なんですか?
どんな質問なんですか?)
「あれ、どうなっている?
あれ、進んでいる?って感じかな!」
(そんな簡単な質問で良いですか?)
「そう、簡単な質問ほど相手に考えさせるものはないよ!
例えば部下に測量について、どうなっている?と質問したら
ダブルチェックしていますから大丈夫ですよ!と返ってくるか
すいません、ダブルチェック忘れました!
もう一度、チェックして来ます!になる」
《ダブルチェックとは、2回確認することです》
(そうか、部下に質問して本人に考えさせるわけですね!)
「この質問を繰り返す内に、
部下は現場に行ったら、
これとこれをチェックしなくちゃいけないな!
書類を見たら、これは仕様書にあっているかな!と
考えるようになる!
指示ではなく自分から考えて行動するようになるんだ!」
(そうか、いつも所長から聞かれるから、
そういうことが習慣になってくるわけですね!
そうすれば同じことを何回も言わなくて済むわけか!)
「そう、情熱所長も分かってくれたようだね!
朝礼や会議では目指すものを繰り返し伝えるが、
事務所や現場では繰り返すのは質問だけ!」
「そして、もう一つ大切なことはいつも部下の顔色や行動を観察することも忘れないで欲しいんだ!」
(どうしてですか?)
「大事なことは、部下の気持ちや行動だからね!
できていれば、できているね!
困っていることがありそうなら、
何かあった?というように声掛けすれば、
所長は自分のことを気に掛けてくれているんだなと安心して仕事ができるんだ!」
(そうか、そういう声掛け、質問をしてあげれば、
励ましにもなるし、
問題があればその場で解決できますね!)
「それと家族のことや趣味のことなどプライベートの話も織り交ぜるとベストだね!
信頼関係は、いきなりできるものではなく
日頃のこうした小さな気づかいや思いやりの積み重ねから生まれると私は思う。
これは、精神的な安心感の時に話した信頼関係を作っておくことだったね。」
(はい、やってみます!)
今回の質問は、
『 あなたは、部下に指示ではなく質問をしていますか? 』
次回に続けます。お楽しみに!(^o^)v