前回は、どうも職場が自分の思い通りにならないと悩む情熱所長へ上司である吉田マイスターが、「人はそれぞれ違う、それを理解していますか」という問い掛けに自分の至らなかったこと知り、天を仰ぐ情熱所長でした。

 

では、今回のはじまりはじまりです!

 

「情熱所長は、優秀だから所長になった。でも、それをいつのまにか忘れてしまうんだ。

私も同じ経験をして失敗しているんだ。」 

 

(吉田マイスターもそんな経験をされているんですか)

 

「そうなんだ、私も同じ経験をしたよ。

自分と同じように部下が出来ると思うと、

部下が出来ない時、それをおかしいと思うんだ。

 

なんでできないんだ!なんで、そんなにやる気がないんだ!とイライラとしてきつく叱ってしまう。

現場は、ますます暗くなるばかりだった。

 

情熱所長は、責任感も強く直ぐやるタイプだから仕事はすぐやらないと気が済まない。

人によって、時間を掛けて確実にやりたい人もいる。

そういう人にスピードだけを強調したら、

やる気をなくしてしまうんだ!」

 

(そうですか~?) 

 

「情熱所長は、どう考える?

もし、情熱所長が情熱所長の部下だったらどう思う。

若い情熱くんが、今の情熱所長のことをどう思うだろうか?」

 

(ちょっと自信過剰かも知れませんが、私みたいな優秀な所長と一緒に仕事が出来て良い成績が上げられれば光栄だと思いますが・・・)

 

「この人と一緒に働きたいと思うだろか?」

 

(もしかして所長は少しも僕らのことを分かってくれない。

自分から言うばかりで、こっちの話をちっとも聞いてくれないと思っているかも知れないですね!)

 

「情熱所長は、心のキャチボールって知っているかい」

 

(え、キャッチボールですか?あの野球の・・・)

「そう、キャッチボールはお互いにボールを取りやすいように相手に合わせてボールを投げるようね!」

 

(そうですけど・・・)

「もし相手の捕れないような剛速球やとんでもないところに投げたら相手はどうなってしまうだろうか」

 

(それは、それは捕れませんよね!)

「それを情熱所長はやっていないか?」

 

(私が、ですか?)

「そう情熱所長が、相手の捕れないような剛速球で仕事を頼んだり相手の性格や能力に関係なくボールを投げていないだろうか?」

 

(そうか、私は相手が捕れないようなボールを投げているわけですね!

そう言えば、昔から剛速球投手だと言われていました。(汗))

 

「それに気が付けば、心のキャッチボールを部下との対話や仕事の任せ方に試してみたらどうかね!」

 

(そうですね!やってみます。)

 

「でも、注意してもらいたいことがある。部下の能力が上がっているのに何時も同じボールを投げていてはだめだ。

相手の成長に合わせて、また成長を願ったボールを投げるのはありだよ。

甘やかすことではないんだ!」

 

(ちょっと難しそうですが、チャレンジしてみます!)

 

今回の質問は、

 

『 部下と心と心のキャッチボールをしていますか? 』

 

次回に続けます。お楽しみに!(^o^)