こんにちは。
人と組織を咲かせる人財育成コーチ
吉田裕児です。
寒い日が続きますね。
そんな寒い中、水仙や蝋梅の花が
清楚な姿と優しい香りで
私たちを励ましてくれているようです。
今週も誰かの花を一緒に咲かせていきましょう。
―――――――――――――――
今週の名言
「見ているつもりで、人は案外、見ていない 」
-アルフレッド・アドラ-
見ているつもりで
見ていなかったことに
気づいたとき
本当の関心を向けはじめる
だから、真実が見えてくる
―――――――――――――――
災害ゼロを目指す現場リーダーの育て方4
―やる気を引き出す、作業員の一歩に気づく職長になる―
声かけのある現場は、
災害やトラブルが起きにくい現場。
前回は、
そんな現場を育てていくために、
現場リーダーが日常の中でできる関わりとして、
・名前を呼んで挨拶する
・労いの言葉をかける
・感謝を伝える
・進捗を気にかける声かけをする
をお伝えしました。
では、
実際にやってみて、現場はどう変わったのか。
そして、
やってみたからこそ生まれる迷いや葛藤に、
リーダーはどう向き合えばいいのでしょうか。
今回も、
加藤職長と吉田部長の対話から、そのヒントを探っていきます。
吉田部長
前回話したこと、実際に現場でやってみてどうだった?
加藤職長
はい……。
正直に言うと、少し変化はありました。
挨拶を意識して、
名前を呼んで声をかけるようにしたり、
調子はどう?と聞くようにしたり。
前よりも、
返事が返ってくる場面は増えた気がします。
吉田部長
そうか。それは良い変化だね。
加藤職長
ただ……
期待していたほど、劇的に変わったわけではなくて。
相変わらず、
同じようなミスが起きたり、
こちらの気づきが遅れると、
声が上がらないこともあります。
正直、
「ここまでやっても、まだ起きるのか」
と思ってしまう自分もいます。
吉田部長
なるほど。
やってみたからこそ、見えてきたことだね。
加藤職長
はい。
それともう一つ……。
声をかけると、
こちらが思っていた以上に細かい相談が増えて、
どこまで受け止めていいのか、
どこまで関わればいいのか、迷うこともあります。
これって、
甘やかしていることにならないんでしょうか。
吉田部長
いいところに気づいたね。
多くの職長が、そこにつまずく。
では、ひとつ聞かせてほしい。
加藤職長は今、
何を見て声をかけていると思う?
加藤職長
え……。
結果、でしょうか。
ちゃんとできたか、
ミスがなかったか、
予定通り進んだか。
吉田部長
そうだよね。
長く現場を見てきた職長ほど、
どうしても結果に目がいく。
でもね、
声かけのある現場が定着して
作業員がやる気になるために、
もう一つ、大切にしてほしい視点がある。
加藤職長
もう一つの視点……ですか。
吉田部長
それが、
「観察」と「気づく」という関わりなんだ。
加藤職長
観察と……気づく。
正直、その視点はありませんでした(汗)。
吉田部長
そうだと思う。
ここで言う観察は、
監視することじゃない。
「ちゃんとやっているか」を見るのではなく、
「どんな様子でやっているか」に目を向けることだ。
作業員は、
見張られていると感じると萎縮するけど、
見守られていると感じると、安心する。
そして、その中で
小さな変化に気づいてあげる。
加藤職長が
「できて当たり前」と思っていることも、
作業員にとっては
勇気を出して踏み出した一歩かもしれない。
加藤職長
なるほど……。
結果じゃなくて、
その途中を見ている、ということですね。
吉田部長
そう。
その一歩に気づいて声をかけてもらえると、
作業員は
「見てくれている」
「認めてくれている」
と感じる。
それが、
次の一歩を踏み出す勇気になるんだ。
加藤職長
でも……
それって、
何でもOKになってしまわないですか。
吉田部長
いい質問だね。
そこは、とても大事な線引きだ。
認めるというのは、
何でも許すことじゃない。
チャレンジは受け止める。
でも、
ルールや安全は曖昧にしない。
加藤職長
チャレンジは否定せず、
守るべきことは、きちんと伝えればいいですね。
吉田部長
その通り。
だから、甘やかしにはならない。
むしろ、
安心して挑戦できる現場になる。
■今回の問い
「あなたは、どんな視点で現場を観ていますか。」
次回は、
具体的な「観察のポイント」と、
気づいた一歩を、どんな言葉で伝えるかをお伝えします。
どうぞお楽しみ!
著書の紹介です。




