キャットウォークでジョリとテムジンが追いかけっこをしている。
可愛い足音でテテテテ・・・なんてもんじゃない。
ドタドタ･バタバタ・ドテドテ・・・デンデン。
これほど重いネコがキャットウォークを
駆け回るなんて、誰が思っただろう？
こちらで見ていたら、
テムジンがキャットウォークから足を踏み外した。
あわててキャットウォークにしがみつく。
「どうするかな？」と思ったら
結局体勢を整えきれずに2m以上高さのあるキャットウォークから
床まで落ちてしまった。
人間ならビルの何階分だろう？
ネコって本当に凄い。
自分の身長の10倍近い高さから落ちたって
ストン！と綺麗に落ちる。
勿論怪我もせず、何処もなんとも無い。
あんなにチビだったテムジンが、
階段の上り下りも自分では出来なかったテムジンが、
今では堂々とあの高さから飛び降りるのだ。
これが私の描いた理想の暮らしだ。
私がネコのために作った猫用の遊具で遊び、じゃれあう。
追いかけあい、自由に庭へも出入りする。
雨が降ったって、風が吹いたって、
暑くたって寒くたって、ネコは外に出たいものなんだ。
床が汚れる事なんか、ちっとも気にしない。
むしろドロで汚れた床に心地よさを感じているらしい。
そうでなければ雨降りにわざわざ庭なんかへ出ないよね。
泥棒草を毛に一杯つけて入ってくるなんてしないよね。
仕事から帰ってトイレに入ればカマキリが死んでいるし、
だれだ！トイレのドアを開けるのは！（シュシュに決まっている）
ネコにいいように荒らされても、汚されても
ネコが幸せそうなら良いんだ。
それが私の理想の暮らしなんだから。
高級な食器なんか一つも無い。
ガレのスタンドなんてとてもじゃないけれど置けない。
それでもうれしそうなネコを見ているのが最高に幸せなんだから。
ねえねえ、これだけあなた達に良いようにしてあげているんだから
せめて長い物は持ってこないで下さいよ～～。
それだけは譲れないんですよ～。
テムの落ちたキャットウォーク