お客様に領収書を請求されることがよくある。
一度「フジ子・ヘミング様」と
ビックリしながら書いたことがある。
これはMさんが私のお店へ見えたときの事。
そう言えば以前彼女から聞いていたな。
フジ子さんにレッスンを受けるようになったと。
そう言えば彼女のリサイタルでフジ子さんを
見かけたっけ。
「これからレッスンなんです。楽譜を買ってきてくれと、
頼まれて…」と、彼女。
結構色々な演奏家からオーダーを頂くけれど、
これほど今をときめく話題の人あてに
領収書を書いたのは初めてだったな。
あれは2年くらい前。
それ以来フジ子さんの勢いは増すばかり。
私があの人の凄さを感じるのは
1人でしゃんと立っている所。
何にも左右されず、逆境にもめげず、
強く立っている所。
そして勿論その強さの中に
本当の優しさが見えるところ。
(猫が何匹もいるのなんてまさに優しさ)
あの人の様にしゃんと立って生きたいものだ。
あの人の様にピアノは弾かなくたって
生き方の目標だ。
真の強さ、真の優しさをあの人から感じる。