猫のお陰で利口になった | ネコに学ぶ21世紀を生き抜く法

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先ずは自宅で始めた。

子供も小さいし、何としても家を空けたくなかった。

それに店舗を借りるには資金もなかったしね。


玄関を入るとすぐにショールーム。何故か自宅はそんな造りの家だ。

楽譜屋には丁度良かった。

細々とした事務処理は二階でしよう。


さて、楽譜は段ボールで送られてくる。そのたびに空いた段ボールに一つづつ

必ず入ってみるヤツがいる。

どんなに大きくても、どんなに小さくても先ず入ってみる。


段ボールを空けたままちょっと目を離したら大変だ。楽譜が入っていたってお構いなしに入ってみる。

これはこの6月に15才になったヤツ。未だに段ボールは大好きだ。


彼の他にも楽譜を爪研ぎにしたのがいた。ヘンレの厚手で高価な室内楽の楽譜で爪を研いだ。

あ~あ~。もう売れないよ~~~。何冊くらい没にしたか…。


こんな事の繰り返しで、学んだのは飼い主。ネコは決して学ばなかった。ネコは学びたくなかった。

いくらネコ用の爪研ぎがあったって新しくて、いい匂いで見たことも無い素晴らしい爪研ぎが

ドサッとあったら、それを使わない手はない…と信じていた。


とにかく楽譜は隠す。ふたをするなり何かで覆うなり隠す。たとえ紙一枚でも置く。

猫との攻防。人間は日々賢明にならざえるを得なかった。