知りたがり犬ワンは本当に知りたがりだ。
入荷した楽譜が、どんな経過でどんな風に作られたか、作曲者の意図するところは?
その楽譜について、出来る限りの事を知ろうとする。
たとえチェコ語であろうと、ハンガリー語であろうと、少しでも理解しようと頑張る。
一方ふらふらと空想の世界に暮らしているにゃーは、実はせっかち。
一刻も早く楽譜を探し、一刻も早くお客様に届けたい。
要するに大雑把。
この犬と猫との違いが15年間もやってこられた秘訣だ。
ポイントはワンがしっかり掴む。
にゃーは仕事をしているふりをして、にこにこと過ごす。
にゃーは良く“代表をかわろうよ”と、ワンに言った。
ワンの答えはいつもこうだ“嫌よ。私はここになくてはならない存在になりたいだけ”
ホントに!全くその通り。
ワンはここにはなくてはならない存在なのだ。