楽譜屋と言ったって、何も知らない。
大手で修業をしたわけでもない私がどこから始めたかと言うと、先ずはレターヘッド。
これがなければ出版社だって相手にしてくれないだろう。
レターヘッドと航空便用封筒を作った。
次に大使館を廻った。イタリア、フランス・・・この辺で挫折しかかった。何故ならどこの大使館も
首をかしげていた。
でも唯一つ、ドイツ大使館だけは本当に親切だった。
自信を無くしたにゃーは、電話で問い合せてしまった。
何と!すぐに何件かの出版社の住所が送られてきた。
このときの大使館の係の方、済みません。その後、お礼もせずに今日に至ってマス。
あなた様のお陰で私は楽譜屋をスタートすることが出来たのです。
今でも心から感謝しています。
そのわずかの出版社を頼りに、次々と取引先を探して行った。
全く恐い物知らずの一言ですね。
今から思うとホント!良くやったね~~と、我ながら感心ものですよ。
まあ、知らずにいたから出来た事って世の中にはわんさかあるから、同じ事か。
後々ドイツ大使からご招待されて、ご馳走を頂くなんて、このときは全く想定外。
ドイツは音楽になみなみならぬ力を注いでいることがこれでわかりましたね。