間違いやすい日本と韓国語の漢字語!
今日は韓国語の「긴요(緊要)」と「요긴(要緊)」についてお話します。
※括弧の部分をマウスでドラッグすると正解がでます
韓国の友達にもらったコーヒーミックスを今度の旅行でとても[긴요?/요긴?)に使っている。
한국 친구에게 받은 커피믹스를 이번 여행에서 대단히 (요긴)하게 쓰고 있다.
現時点で一番[긴요? / 요긴?]なのは資金調達だ。
현 시점에서 가장 (긴요)한 것은 자금 조달이다.
お送りくださった義捐金は 被災者たちに[긴요? / 요긴?]に使います。
보내 주신 ※(성금)은 ※(이재민)들에게 (요긴)하게 쓰겠습니다.
今、被災者たちにもっと[긴요? / 요긴?]なのはお金じゃなくて生活必需品である。生活必需品は直ちに[긴요? / 요긴?]に使えるが、物を買える店がないので 今のところでお金は無用の長物である。
지금 (이재민)에게 더 (긴요)한 것은 돈이 아니라 ※(생필품)이다. (생필품)은 당장 (요긴)하게 쓸 수 있지만, 물건을 살 수 있는 가게가 없으므로 돈은 현재로선 (무용지물)이다.
● 解説
ご覧いただいたように私も、私の周りの人々も「긴요」と「요긴」は違うニュアンスで用いています。「긴요」は「매우 긴급하고 중요한 것(大変緊急で重要な物事)」って意味合い、「요긴」は「꼭 필요하고 유용한 것(必ず必要で有用な物事)」って感じでですね。
ところが辞書に両者は同じ意味として載っているのを発見して驚いたのです。で、先日の記事でお話しましたように「방금・금방」と一緒にアンケートをとってみたら下記の結果でした。
まず、翻訳・通訳のカフェの結果です。
次は映像翻訳作家たちのカフェ「두 줄의 승부사(二行の勝負師)」の結果です。
(十数人の調査結果で言い切れることはできないでしょうが、言葉を扱って飯食っている人々の意見だけに、参考にはなれると思います)
ちなみに、アンケートの結果とは別にネットでググってみたら「방금・금방」は同じ意味で用いている事例はあんまり見あたらなかったんですが、「긴요・요긴」の方は混用してる例がある程度ヒットしましたのでご参考ください。
※ 韓国でも「의연금(義捐金)」とも言います。
※ 韓国では「피재민」と言っても意味は通じるでしょうが、「이재민(罹災民)」の方が一般的です。あと「피재자」と「이재자」とは言いません。これについては別の記事で関連用語と供に扱うことにします。そもそも韓国では「피재(被災)」って熟語はあんまり使いませんね。
※ 「생활필수품(生活必需品)」を縮めたのが「생필품(生必品)」ですが、「생활필수품」よりも「생필품」の方をもっと多く使う感じです。「생필품」は略語なのに独立した単語として辞書にも載ってます。
最後に、日本では「要緊」とはあまり言わないですよね?
私が間違っているのなら教えてください。
※もし私が間違えているのがありましたら、特に私の日本語に変なところがありましたらご指摘大歓迎です。いや、ぜひぜひ!! どんどんダメ出ししてください。なぜならそれが私の日本語勉強にも役立つからです。
なにとぞ宜しくお願いします。