금방」と「바로」の記事の続きです。

既に申し上げましたように辞書を引いてみたら下記のように載っていたのです。

 

[부사]

1.[같은 말] 방금1(1. 말하고 있는 시점보다 바로 조금 전에).

2.[같은 말] 방금1(2. 말하고 있는 시점과 같은 때에).

3.[같은 말] 방금1(3. 말하고 있는 시점부터 바로 조금 후에).

 

驚きましたね。私は今まで「방금」は話している時点より少し前、「금방」は話している時点より少し後、若しくは早いうちにってニュアンスで用いており、私が今まで合って来た全ての人も私と同じく用いていました。

例えば下記のようにですね。

 

택시 타고 방금(ついさっき) 도착했어. (O)

택시 타고 금방 도착했어. (X)

택시 탔더니 금방(すぐ) 도착했어. (O)

 

택시 탔더니 금방(すぐ) 도착하더라. (O)

택시 탔더니 방금 도착하더라. (X)

 

금방 구워질 테니 조금만 기다리세요. (O)

방금 구워질 테니 조금만 기다리세요. (X)

 

しかし、 辞書の説明どおりなら上記の例文が全て合っているって結論ですね。

これはどうしても腑に落ちないって思ってネットの翻訳関連カフェでアンケートをとってみました。

(韓国ではネットのコミュニティーのことを「카페(カフェ)」と呼びます)

 

まず、翻訳・通訳のカフェの結果です。

 

 

次は映像翻訳作家たちのカフェ「 줄의 승부사(二行の勝負師)」の結果です。

 

 (十数人の調査結果で言い切れることはできないでしょうが、言葉を扱って飯食っている人々の意見だけに、参考にはなれる思います)

アンケートをとるついでに「긴요」と「요긴」についても聞いてみましたが、これについては後日「同じようで同じじゃない日本と韓国の漢字語」で扱うことにします。

 

ちなみに、「금방」と「방금」を同じ意味で使っていると答えてくれた方の中には「금방」は過去の意味で使ったことがあるが、「방금」を未来の意味で使ったことはないと答えてくれた方が23人いました。

 

いかかですか?

やはり辞書が国民の言語生活の変化を追いつけてないって感じですよね。

辞書が現実を追いつけてない例としては「우직(愚直)하다」もありますが、これについても後日お話しすることにしましょう。

 

日本の方は下記のように国民の言語使用実態をすぐ辞書に反映してるようですが、韓国の国立国語院は保守的すぎるって感じです。あるいは 国立国語院のやつらは仕事してない、怠けているってことの傍証でしょうかね。

 

かつ‐あい【割愛】

惜しいと思うものを、思いきって捨てたり、手放したりすること。「紙数の都合で割愛した作品も多い」

[補説]1について、文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味とされる「惜しいと思うものを手放す」で使う人が17.6パーセント、本来の意味ではない「不必要なものを切り捨てる」で使う人が65.1パーセントという逆転した結果が出ている。