お米完売 | 風の通り道

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主にエッセイを発表します

 

 スーパーのお米の棚が、見事なまでの空っぽ。

 今年のお米は、完売か。秋になったら、また、ドドーンと入荷するのだろうか。ネットで新米の予約もして、とりあえず我が家は、備蓄完了と言ったところである。

 

 夜、ベランダで洗濯物を干していた時である。秋の虫の鳴き声に気が付いた。え? もう? まだ、8月である。熱中症アラートを理由に、余り出かけない日々を送っているが、夏の終わりは、いつもさみしさを感じる。

 暑くもなく、寒くもない春と秋が好きだ。

「夏って、若いっていう気がするじゃない?」

 昔、先輩が言っていた言葉を思い出す。

 今頃思う。やはり、夏は「若さ」なのだ。「夏の終わり」「夏はもう過ぎたのだろうか」と言った小説もあった気がする。

 夏には夏の、冬には冬の楽しみがある。しっかり一つ一つ、味わって暮らしていきたいと思う。

 

 昼間、買い物に外に出たら、セミの鳴き声が聞こえた。もう少し続く夏を、どう楽しもう。

 

 ひぐらしの鳴き声が聞きたいと思いながら、夜を過ごす。