そういえば、江戸川区小岩のヨーカドーが、9月で閉店した。JRの小岩駅の北口が、大きな開発が始まってしばらくになる。グーグルでは、ヨーカドーの後ろにあった建物がほぼ消えた状態で載っている。

 

 一人暮らしをしていた頃、アパートに母を呼んだ。ヨーカドーの屋上に上がり、子供の頃のように、綿あめを作ってもらった思い出がある。いつの間にか、屋上には上がれなくなったが。

 

 小岩から京成小岩は、私にとって庭である。写真は、かつて京成小岩にあった喫茶店。当時からレトロな内装で、結構気に入っていた。

 店主は気まぐれだったのか、割と店にいない時が多かった。

 カウンターに座った常連さんと、言葉少なに会話していた光景を思い出す。

 

 老朽化を理由に、デパートがいくつも閉店しているという。昔、船橋西武デパートが閉店した際には、ミスディオールと口紅を買った。

 跡地には、立派なタワーマンションができるらしい。

 

 破壊と創造。それを繰り返して、今があるのだ。

 

 過去に感謝しながら、新しい世界に順応していきたいと思う。

 

 それでは、又。

 

 

 谷桃子バレエ団10月公演「リゼット」

 残念ながら、私はしばらく「推し活」なる物を休むことにしている。(おしかつ、と打ったら「お死活」と変換されてびっくりした)

 

 今公演では、前原さんが主役を射止めた。入団10年以上にして、初の全幕主役である。ファンクラブの投票で私は、前原さんに入れていたので、発表があった時には、思わず画面の前で手をたたいてしまった。おめでとうございます。

 

 今、映画「国宝」を見ている。

 喜久雄が、けいこで半次郎に、厳しくされている様子を、俊介が恨めしい目つきで見ている。正体は、「嫉妬」である。

 

 学校では、先生に注意などされたくない。されない方がいいとされている。しかし、ダンスやバレエの世界では、名指しで注意されないことは、先生から相手にされていないこと、とされている(と思う)

 それが、国宝のシーンに、如実に表れているのが面白い。ダンスやバレエの経験がある人にとって見れば、共感できる場面だと思う。

 

 後から横から入ってきた若い新人が、あっさりと主役を射止めていく。主役は一人。長年脇役でくすぶっている人の、なんと多いこと。

 しかし、みんながみんな、主役をやりたいわけではあるまい。どんな役でも、踊れることに喜びと誇りを持っているダンサーはいると思う。

 

 役に限らず、団員として舞台に立ち、人生のつかの間、共に過ごした仲間がいるというのは、その人にとって大きな宝。

 

 それでも「嫉妬」という感情は常にあり、その人その人のやり方で向き合い、なだめすかし、やはり、今日も明日も、プリエをし続けていくしかないんだろう。

 

 ダンスを愛してしまった人の、宿命だ。

 

 それでは、又。

 

 

「すごい雨でしたね」

 行きつけのカフェで、スタッフさんに話しかける。大阪にいた頃、カフェのスタッフさんと、居合わせた常連さん達が話し相手だった。約束もせず、普段着のままふらりと、コーヒー一杯分の世間話が、孤独を癒してくれた。

 

 今のお店に通い始めた時も、同じように話しかけてみた。やはり最初は、天気の話。そうして、距離を測る。

「すごかったですよね」

 なんか、大変なひと時を共に乗り越えたような、不思議な感覚。

 

 虫の鳴き声をかき消すほどの、雨の音。嫌いじゃない。窓を開けて、しばらく聞いていた。

 

 季節の変わり目の今が、一番過ごしにくいかもしれない。冷房を付ければ寒い。消せば暑い。

 

 雨上がりの、からりと晴れた空。嫌いじゃない。洗濯物を、あっさりと乾かしてくれる。

 

 不安とか心配とか、みんなどうやって向き合っているんだろう。答えの出ない答えを探しながら、なんとかこなす日々。

 

 チクチクチクチク、秋の夜長に針を動かす。今は、「校閲ガール」を見ている。ふと見ると、飯田橋の「カナルカフェ」が出てきた。お気に入りのカフェだ。よく行っていた場所がロケ現場になっていたなんて、さすがは東京。

 

 ロケしている最中にも、何度か出くわしたことがある。何の撮影ですかと聞いたら、「東京物語」と言われた。見ながら「ここのシーンじゃない?」

 私の足元くらいは、ちらりと映っただろうか。

 

 楽しかったな。

 そんなことを思いながら、インターロックスクエアを仕上げた。もう一つ、同じパターンを作りたいのだけれど、ちょっと浮気しそう。

 

 次に何が仕上がるかは、またのお楽しみ。

 

 それではまた。