根気のいる手仕事 | 風の通り道

風の通り道

主にエッセイを発表します

 

 今、レース編みをしている。布を広げての針仕事をするには、まだ環境が整わない。しかし、編み物は場所もいらず、音も出ないので、気が向いたらすぐに取り掛かることができる。

 

 何か嫌なことがあったり、飽きると、私はすぐに「止める」という人である。それも、一つの選択だと思う。何が何でも、最後までやることだけが正解だとは思わない。失敗したと思ったら、また始めればいい。

 何度でも途中で放り投げるか、いつかは最後までたどり着くのか。

 夫のいい所は、やりたいことはすぐにやらせてくれて、やめたくなったらやめさせてくれることである。最後までやり遂げることを、強要しない。

 

 この方眼編みも、結構な根気が要った。編み上がって、少し離れて見てから、完成を実感した。

 今は、テーブルセンターのようなものを編んでいる。一つ一つ、大きいモチーフと小さいモチーフを編んではつなげている。

 

 夏の間には仕上げたい。