絵の事 | 風の通り道

風の通り道

主にエッセイを発表します

 

 小町通りには、おいしい物がたくさん。「映え」そうなスイーツ系から、夕飯のおかずに買って帰りたい総菜系までそろう。

 

 そんな時、ふらふらっと入ったのは、水森亜土さんのお店。両手でペンを持ち、歌いながらアクリル板に可愛い絵を描く、あの方である。アラフィフ世代なら、子供の頃の記憶に残っているのでは。

 子供の頃は、かわいいイラストや、アイドルの写真がプリントされたペンケースとか、持っていたなあと思い出す。そういうの、今でもあるのかなあと思いながら、マグカップを買った。

 自分で買ったとしても、商品の写真はだめで、唯一お許しいただいているのが、今日の一枚である。

 

 私はかつて、憧れて、トールペイントを習ったことがある。筆の使い方ひとつで、花びら一つの表情が変わるのが面白かった。子供の頃、こんな風に絵の描き方を教えてもらえていたら、私はもっと、絵を描くことが好きになっていたかもしれない。

 引っ越しを機に止めてしまったが、当時の作品は、今もある。まだ発掘されていないが、コースターが出てきたら使いたいなと思っている。