塞王の盾/今村翔吾 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




おはようございます
今年も残りわずかですね
年末らしいことはほぼやらず
通常運転です

年齢も年齢なので
気が急いて事故や怪我につながったら大変
と、言い訳をして
ゆっくり過ごしています

お借りしていた直木賞作品
とても面白かったのに
読了に時間がかかってしまった💦
後半で読むスピードが格段に上がりました


『塞王の盾』今村翔吾著


かなりなボリュームです

↑552ページあります


近江の石工集団

穴太衆(あのうしゅう)

飛田屋の頭に運良く拾われ

一流の石垣職人になっていく飛田匡介


ライバルは同じ近江の職人

鉄砲作りでは右に出るものはいない

国友衆の国友彦九郎


豊臣秀吉が倒れ、乱れだした世の中

これから始まる東西の戦いの

要所となる大津城で

最強の盾となる石垣を作る「塞王」と

最強の矛となる鉄砲を作る「砲仙」の

熱い戦いが繰り広げられます


匡介に、力を貸してほしいと頼む

大津城の当主である京極高次の

民に心を寄せる優しい人柄や

国友衆を使って城を攻める立花宗茂の

温かくも勇猛果敢な漢らしさなど

人間模様の描き方が心地良いだけでなく


穴太の職人の精緻な仕事ぶりを

詳細に描いていて

新鮮な驚きと発見がありました

城マニアでなくとも

石垣を見に行きたくなる物語です

そして

なんといっても終わり方が良かった

戦国の世を描いたにもかかわらず

登場人物達が無駄に死んだりせず

戦いのあとの処遇に悲惨さも無く

大変気持ち良く読み終えることが出来ました


一番驚いたのは

穴太衆の石垣作りは口伝のみで

一切文字に残さないということ

石積みについて丁寧に描かれていますが

このような技術を口伝だけで

継承する職人集団、凄すぎる!!!





さて今日はクリスマスイブ

Mちゃんが泊まりがけで遊びに来てくれます

次男はMちゃんとサンタさんが来る!と

ワクワクな様子

張り切って料理します〜

皆様も素敵な週末となりますように♪