巨匠、逝く | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




おはようございます
今朝、新聞を読んでいましたら
訃報欄にかつて大変お世話になった
フラメンコの先生の名前がありました

厳しいけれど面倒見の良い
スケールの大きな先生で
良い意味で日本人離れした
ワイルドさが魅力でした
叱る時テンションあがると
変な日本語になり怖かった笑

スタジオのクリスマス会では
スパニッシュオムレツを
ご機嫌で作ってくれる
可愛らしい一面もありました




先生の舞台を偶然観て
ちゃんと習おうと決意したことを
思い出します
それまでは近所のカルチャーセンターで
仕事帰りに軽い気持ちで習っていました
先生もよく分からない経歴のおばあさんで
少し物足りなさを感じていたところ、、

先生の踊りを観て
わぁぁぁぁ凄い!本物だ!とシビれました
21、22歳の頃です

スタジオは先生の自宅の地下
場所は南阿佐ヶ谷
当時は埼玉在住、都内東寄り勤めの身
家からどんどん遠くなる所へ
習い事に通うのはなかなかハードでした
でもハマりにハマり
週に2、3回を何年だろう?
ずいぶん熱心に通いました
公演に端役で出してもらえたことで
ますますどハマりしてしまいました
結婚して第1子を出産後も
諦めきれずに先生のお弟子さんのところへ
月に数回通ってました

先生のところを辞めたのは
第2子を妊娠した後
引越しもあり吹っ切れました

その後何回か公演を観に行きましたが
ここ十何年は他のフラメンコを
観に行くことすら無かったと思います
赤坂の阿木陽子さんのお店で
先生のお弟子さんのライブを観たのが
最後かなー、一体何年前なんだろう

第2子が幼稚園の頃
隣の市にフラメンコ教室が出来て
週1回、通ってみたのですが
スペインから帰ってきたばかりの
若い先生の怖いこと怖いこと
阿佐ヶ谷の先生の所で習っていたことも
お気に召さなかったのか
あなたの踊りには重みが無いと
ダメ出しの連発に心は折れまくり
長くは続きませんでした
そこでバレエでも、と出会ったのが
今の先生のお教室です
ずいぶん経ちました

今でもフラメンコシューズや
カスタネット(パリージョ)や
スペインまで行って作った衣装は
大切にとってあります
ウエストが変わりすぎて着られないけど

20代はほぼフラメンコ一色
振り返ると
本当に先生の踊りが大好きで
先生のレッスンが楽しくて楽しくて
夢中だった、とひたすら懐かしいです

先生ありがとうございました
空の上でも
カンテとギターに文句言いながら
格好良く踊ってください
いつか観に行きます