こんにちは♪
お借りした話題本を
一気に読み終えました
スピード感あり、テンポ良し
ただしタイトルと中身は
ズレがありました
8050を不安視する5020、かな
『8050』林真理子著
高齢化した親が
中年になっても引きこもっている子供の
面倒をみなくてはならない
8050問題ですが
そうなってしまうかもと
深刻に悩む親子の物語です
歯科医の大澤正樹の息子、翔太は
中学2年時から7年間引きこもり続け
ついには家で暴れて警察沙汰に
翔太が口にした「復讐してやる」という
ひと言に引っかかりを感じた正樹は
引きこもった原因が
中学時代のいじめにあったことを
突きとめます
加害者3人を訴え
裁判で真実を明らかにすると決意した
正樹と翔太
7年前のいじめを立証できるのか?
心ある弁護士の高井と共に
動き出します
面白く読みましたが
いじめの描写が酷くて
可哀想でなりませんでした
そして医学部を目指す家庭の子供の
プレッシャーも相当なものだと感じました
大澤家と同様な環境にある
実際に引きこもりのお子さんを
お持ちの親御さんが
この本を読むのは
辛すぎるかもしれません
子育てをめぐって夫婦関係が悪化したり
引きこもりのきょうだい児が苦労したりと
具体的な描写も多く
溜息しかでないような状態が
これでもかと出てきた上に
ついには壮絶な出来事が起きて
どうなるのかハラハラしましたが
ラストは希望のある形となり
ほっとしました
どの家にも大なり小なり
問題はあるのでしょうが
解決に向かって手探りで前に進むのは
途方もなく大変な作業です
しかも進んでいる先に正解があるとは
限りません
翔太の親御さんは少し遅かったけれど
気づくことが出来て良かったです