こんばんは!
積んでいた本を片っ端から
読んでます
5ページ読んでお休みしていた単行本を
一気に読みました
前回の直木賞でしたっけ
今更受賞??感の強い人気作家の
米澤穂信さんの話題作を読了
黒川博行さんと同じで
売れっ子作家さんだし
とっくに受賞していると勘違いしてました
噂通り大変面白かったし
申し分ないのですが
やっぱりこれじゃなくても
とっくに直木賞取れてたんじゃないのかなと
なんとなくモヤモヤしています
戦国時代がお好きでしたら
楽しく読める作品です
『黒牢城』米澤穂信著
織田信長の家臣であった
荒木村重が反旗を翻し
有岡城に籠城し戦った1年のお話です
毛利家をあてにして信長に敵対した村重は
説得にきた黒田官兵衛を斬ることなく
土牢に幽閉します
城内で起きる不可解な事件の解決に
官兵衛の知恵を借りる村重は
長い籠城のせいか
疑心暗鬼になっていきます
信長には勝てないと悟っていても
引くに引けない村重の心中が
とても丁寧に描かれていて
人の上に立つ武士の心情に
少し触れた気がしました
とはいえ殺す殺さないばかりなんですが
官兵衛の智力の凄まじいこと
牢にいながら人を操れる!
村重も相当な力量の武将で
感心することしきりでしたが
歴史に名を残す人は器が違います
そして
村重の側室、千代保と
村重の右腕、十右衛門は
人となりが素晴らしかった
もっとも近しい人間が
これ程素晴らしかったのに
村重の末路はかなり残念
みんなが知ってる信長のようには
なれなかった理由が分かるような…
有岡城、元は伊丹城
大阪と兵庫の境目がわかっていない
埼玉出身者です
今回はネットで地図を
あれこれ検索しました
歴史=地理と頭では分かっていても
知らないことの多さを痛感
またひとつ勉強致しました