濃厚接触者で自宅待機の身
読書漬けです
アイスランドが舞台のミステリー
著者はアイスランド人
北欧で権威のある
ガラスの鍵賞連続受賞
CWAゴールドダガー賞受賞と
ノリに乗っている作家さんだとか
シリーズ第1作
(本国ではすでにシリーズが14作も
出版されているそうですが日本語訳は
まだ3作しか出ていないみたいです、残念)
馴染みの無い地名、人名も
事件解決までのスピード感と
謎解き具合の面白さで
全く苦になりませんでした!
次作も読みたくなります
『湿地』
アーナルデュル・インドリダソン著
柳沢由美子訳
貧困街にある地下のアパートの一室で
老人が死体で発見されます
捜査にあたるのは
ベテラン刑事のエーレンデュル
死体の上におかれたメモには
不可解な文言が書かれていました
「おれはアイツ」
部屋にある机の引き出しに隠されていた
1枚の古い写真には
4歳の子供のお墓が写っていました
事件はただの強盗殺人ではない、と
エーレンデュルは動き始めます、、、
簡潔な文章で展開がはやく
先が気になりやめられませんでした
エーレンデュルは若い頃離婚していて
成長してから再会した2人の子供達は
ジャンキーとアル中という
かなり悲惨な状況です
その中で事件と向き合わなくてはならず
苦悩がヒシヒシと伝わってきます
ミステリーとして面白かっただけでなく
アイスランドの風土や国民性、
孤島ゆえの家族関係など
初めて知ることがたくさん描かれていて
読み応えがありました
真相とラストはなんともやり切れず涙
訳者のあとがきがとても良かったです