赤いモレスキンの女/アントワーヌ・ローラン 吉田洋之訳 | 我が家の本棚

我が家の本棚

大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。





素敵な翻訳物を読了♫



英国王室の
あのカミラ夫人が推薦する大人の恋愛小説
パリが舞台
ストーリーも装丁もお洒落
ロマンチックな物語でした
すぐに映画化しそう〜〜〜


『赤いモレスキンの女』
アントワーヌ・ローラン著 吉田洋之訳


ある深夜、路地で強盗に殴打され
ハンドバッグを奪われて意識不明となった
ロール

ある朝、路地でゴミ箱の上に置かれた
美しいハンドバッグを拾ったローラン

ローランは
バッグを警察へ持っていきますが
混雑のため出直すよう促されます

中に入っているものを取り出し
身元を確認しようとしますが
財布も携帯も見当たらず
持ち主に繋がるものは見つかりませんが
彼の心を揺さぶるような
様々なものがバッグには入っていました
赤いモレスキンの手帳
尊敬する作家モディアノのサイン入り本

バッグの持ち主が気になるローランは
自力で彼女を探すことを決意

その頃ロールは病院のベッドの上で
声も出せずに意識と無意識の間を
彷徨っています

バッグは彼女の元に戻るのか
ローランはどうするのか

ロールとローランの
それぞれの人生や暮らしぶりが
細やかに描写されていて
どの場面も美しく静かで
フランス映画を観ている気分
主人公が立派な大人同士なので
安心して読めました
ローラン、素敵
書店主という職業も本を愛してやまない姿も

ローランの娘は美人で小生意気な女子高生
こんな我が強い娘、怖いなと思っていたら
後半大活躍
生意気な言動は許しましょうw


久しぶりの恋愛小説
ミステリーばっかり読んでいたので
気分が変わって愉しかったです

お酒を飲むシーンが何回も出てきて
いいなと思いました


先日
次男の卒業式のあと
「あなたもよく頑張りました」と
貰ったのは大好きなお酒
いつ飲もうか考えてましたが
こんなお洒落な小説を読んだら
乾杯したくなるーーー、飲みます!