小説 葛飾北斎 (上・下)/ 小島政二郎 | 我が家の本棚

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お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。





12月です
今年は何もせずに
じっとしたまま終わりそうです
このような状況でも
日々はあまり変わりなく
家族や友人達と一緒に
笑ったり悩んだりと人らしく
まあまあ機嫌良く過ごしています
欲を言いますと来年はもう少し気楽に
お食事へ行ったり舞台を観に出かけたい


最近読み終わった上・下巻
葛飾北斎の青年期から老年期までを
ドラマチックに描いた作品です
本も字も大きくて漫画的?
大衆小説といった風情でした
初読み作家さんです


『小説 葛飾北斎』小島政二郎著


絵を描くことが大好きで
誰よりも描いて描いて描き続ける
活力溢れる北斎の姿に驚きました
最初の奥さんであるお砂さんとの
肩肘張らない正直で情のある関係は
彼の画家人生の大きな支えであったのに
娘、お栄を産んだあと早逝してしまいます
ただ次の奥さんになるお豊さんも
至れり尽くせりの良妻で北斎女運最強

我が強くせっかちで絵のこととなると 
即行動を起こす北斎せいで
彼女達は命を縮めたようにしか見えませんが
それぞれに幸せな様子が描かれていて
不快になるところがありませんでした

以前読んだ朝井まかてさんの『眩』で
主役のお栄さんの父として描かれた北斎も
相当にパワフルでしたので
実際元気で丈夫で晩年まで描き続けて
長生きした方なのでしょう 
すごいけど近くにいたら疲れそう 笑