おはようございます〜
ただいまブロ友さんが
ブログで取りあげていらした
丸山健二さんの短編集を
じっくりゆっくり読んでいます
中古本を手に入れました
カバーは焼けで色が変わりすぎだったので
短い言葉の繋がりでも
すぐ目の前に情景が広がります
面白いとか愉快とか
そこを楽しむ小説ではないのだと納得して
退屈せずに読んでいます
「眛爽」まいそう、、、
この単語がわからなかった
調べましたら明け方のほの暗い時、の意味
いくつになっても
無知を思い知らされます
残り3編となったところで
ひと息入れようと
買ってあった桜木紫乃さんに寄り道
大好きな作家さんなので一気読み
終わり近くでの展開にかなり驚きましたが
これもありなのかな
それが愛なのかどうか
どう捉えるかは
読む側に委ねられた気がいたします
『それを愛とは呼ばず』桜木紫乃著
経営者である10歳上の妻が倒れ
片腕として10年支えてきたにも関わらず
職場での立場が危うくなってしまった
54歳の亮介
地元では美少女と騒がれ
芸能界に入るも10年鳴かず飛ばずのまま
銀座でホステスのバイトをしながら
地道に美しさを保つ努力を続けるも
ついに事務所を追い出された29歳の紗希
2人は紗希の勤める
銀座の老舗キャバレーで出会います
身の上を語り合ううちに
自分より不幸な要素を持つ
亮介の紳士ぶりに魅かれた紗季は
新潟から北海道へ追いやられた彼の
仕事場であるリゾートマンションへ
顔を出すようになります
少しネタバレですが
この2人は男女の関係になりません
紗希の気持ちがどこへ進んで行くのか
美しさと儚さと危うさに
ハラハラしながら読みました
釧路出身の彼女の帰省場面はさすが
桜木女史は釧路を描かせたら天下一品です
紗希のいう『愛』が
愛なのか依存なのか
このラストは謎のまま
頭悪そうな感想ではございますが
人間は間違う生き物なんだと
更に確信を持ちました