古い作品を読みました
斉藤由貴さん主演の映画は
後半だけ観たような、、、
ヒロインのエキセントリックな踊りに
観ているこちらが照れたのを覚えてます
原作を読むのは初めてでした
登場人物達に魅了されて
凄い勢いで読了しました
1975年に刊行されてるんですね
著者のデビュー作
『 雪の断章 』佐々木丸美著
季節の移りかわりや雪の表現が
とても繊細で綺麗〜詩的で柔らか
さて内容はといいますと
『キャンディ・キャンディ』に似てまして
文学的でありながら
70年代少女漫画要素がふんだんです
⚠️ネタバレあります
孤児院で育つ5歳の飛鳥は迷子になり
素敵な青年に助けられる
⬇️
意地悪な金持ち家庭に引き取られる
⬇️
親、姉妹から執拗な虐めにあう
⬇️
我慢するも下の娘を張り倒し逃げる
⬇️
かつて助けてくれた青年と偶然の再会
⬇️
他家へ養女の話も出るが青年に引き取られる
⬇️
青年や彼の親友や家政婦さんや
アパートの住人達のお陰で美しく賢く成長
⬇️
アパートで殺人事件発生
被害者は飛鳥が一時世話になっていた
意地悪姉妹の姉
⬇️
犯人と疑われた飛鳥は
ある時犯人に気付くが誰にも打ち明けず
⬇️
情緒不安定になり
危ぶまれた受験を何とかクリアし大学入学
⬇️
青年の親友からのプロポーズに悩む
⬇️
クライマックスと事件の真相判明!
飛鳥の幼少期からの内省描写は
子供とは思えない表現の連続で
面食らいます
孤独な身の上を思うと
子供らしく振る舞えない姿が不憫
でも世の女性達が放っておかないような
頭脳明晰で人格者の養父と親友の2人から
愛される飛鳥って武士
キャンディキャンディだけでなく
源氏物語の紫の上や小公女セーラも
ほんのり入り混じり
久々にちょっとドキドキな読書でした
先日ひと気の無い森をウォーキング中
小さな池を見つけました
水面が鏡のよう、生茂る新緑が映りこみ
それはそれはキレイでした
長く住んでいても知らない場所だらけ