こんばんは!
長い長い連休が終わりました
おかず作る
おつまみ作る
お酒飲む
友人と飲む
旦那と飲む
この繰り返し
空いた酒瓶の量に
自分でも驚きました (-。-;
読書は捗っています♫
歳上のマダムから
凄〜く怖いけど読む??と聞かれ
多分大丈夫なので読みたいです!と
お返事しましたら早速貸して下さいました
どんな種類の怖さなのかは
あえて聞きませんでした
1986年世界的に売れた作品だそうです
人間が極端な方向へ走ると
本当に怖ろしいです
近未来の世界が舞台ですが
過去にあったかもしれない話で
現在も地球上のどこかでは現実の話かも
久しぶりの翻訳物です
『 侍女の物語 』マーガレット・アトウッド著
ギレアデ共和国という国に暮らす
ある侍女の一人語り
彼女の名前はオブフレッド
派遣された家の司令官の子供を身籠もること
これが唯一の使命です
ギレアデ共和国の酷い状況が
読んでいくうち明らかになります
女性への弾圧、抑圧、非道さ
許せない!理不尽極まりない!
侍女は文字を読むことを禁じられ
話す言葉も限定され
派遣された司令官の家で
3回妊娠に失敗すると
死を待つコロニーへ送られてしまいます
様々な制約についても
ルールを侵すと拷問、最悪は公開処刑
生き延びるために
考えることをやめようとするオブフレッド
しかし
過去を思い出さずにはいられません
夫や娘と普通に暮らしていた
平凡で平和だった日々
編集者として働いていたあの日々
クーデターによって政権を握った独裁者は
国民の自由を徐々に奪っていきます
産むためだけの存在として扱われる女性達
過去の職業によって
次々と処刑されていく知識階級の男性達
さらに救いようない展開が待っています
立場を利用して
禁欲的な現実から逃避するために
女達と遊ぶ高級官僚達の卑しさに
反吐が出ます
ただし弱い立場の女性を追い詰めるのは
男性ではなく生き延びたい
正義をかざす女性達
誰もが自己保身のみでウンザリしました
ユートピアの対義語はディストピア?
というそうですね
お恥ずかしい限りですが知りませんでした
ここまでのディストピア小説を読んだのは
初めてです
誰も救われないし世界も良くならない
しかも悲しいことに
オブフレッドのような立場の女性は
現実の現代のどこかにいるはず
好きにものが言えず
生きていく上で規則に縛られている女性達…
怪談より余程怖ろしい物語でした
思い出した!!
姉の嫁ぎ先のお母さんは
女に学問はいらねぇ
余計なことを覚えたら
ロクな事がねぇと
高校へ行かせてもらえなかったとか!!!
くらたまさんの漫画にもあった!
とある農協の会報に
「嫁は働く牛である」との見出し
男性達は何を恐れて
女性からあれこれ奪っているのでしょうか
気持ちのあがらない物語でした、が
読むことが出来て良かった一冊です