抱擁、あるいはライスには塩を / 江國香織 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。





こんにちは〜



最近飲酒を控えめにしているので
夜の読書が捗っています
次から次に読みたい気分です(^^)
昨夜またまた読了しました


Oさんから先日お借りした文庫本上下巻
滅多に読まない作家さんでして
読み終えることが出来なかった作品も
過去に何冊があります

でも、今回は一気に読み終えました
吉田修一さんほどではないけれど
作品ごとに作風が変化する方のようです 



江國香織著
『 抱擁、あるいはライスには塩を 』



あらすじ貼り付けます↓


神谷町という一等地の
信じられない大きさの洋館で
本や音楽や絵画に囲まれて暮らす柳島家
祖父母、父母、子供4人、叔父叔母、
子供達を学校に通わせず
家庭教師をつけて勉強させ
自分の意志をきちんと言葉で伝える
教育方針は悲しいことに
世間からは浮いています

貿易商の祖父とロシア人の祖母
とても恵まれた、優雅で教養ある一族ですが 
登場人物それぞれの視点で語られる
家族の様子はそれなりに複雑で
幸福に満ち溢れているわけではありません

叔母の百合ちゃんの
たった半年の結婚生活を描いた章は
可哀想で可哀想で読んでいて苦しかった
嫁ぎ先は本を読む習慣がゼロ
会話を楽しむ習慣もゼロ
嫁は舅に話しかけてはならず
夫婦生活も姑の決めた日数のみ
何のための結婚だったのか?
実家に戻れて本当に良かった

一番驚いたのは
ロシア人である祖母の独白の章
終盤にひぇぇーっとなりました
柳島家の長い長い物語は
時系列でなく
語る人物も次々入れ替わるので
飽きることなく読めました

今まで読んだ
江國香織さんの本の中で一番良かった!





今日、眼科へ行ってきました
コンタクトレンズの処方のためだったのに
放っておくと
緑内障になりそうな状態らしく(*_*)
来月再検査になりました
微妙な老眼に緑内障?????
ますます老いてきた感じ
樹木希林さんが仰った
「平気で生きていく」心境になりたいなぁ