おはようございます!
少しお日様出てます〜
予報ハズレ?
以前NHKの朝ドラ「花子とアン」で
仲間由紀恵さんが演じた役のモデル
歌人の柳原白蓮さんを描いた意欲作
第8回柴田錬三郎賞受賞作です
林さん読むのは随分久しぶり
『 白蓮れんれん 』林真理子著
妾腹とはいえ大正天皇の従兄妹にあたる
由緒ある血筋の柳原燁子(あきこ)
幼少期から10代までの生い立ちが
なかなか複雑で不憫です
養女へ出された北小路家の息子の元へ
若いうちに嫁がされ子供を産みますが
離婚して実家出戻り
東洋英和で学び直した後に
九州の炭鉱王、伊藤伝右衛門と見合い結婚
年齢差は25歳です 親子みたい
*ドラマでの伝右衛門は吉田鋼太郎さん
九州での結婚生活は予想に反した
受け入れ難いものでした
燁子は富裕層の文化人達との交流を機に
歌を詠み始めます
小説も書き出した燁子は
やがて東大の学生である宮崎龍介と出会い
親交を深めていくうちに
伝右衛門との歪んだ夫婦関係に
終止符を打つ決心をします
姦通罪があった時代の重大な決断
世に言う白蓮事件です
林さんらしい展開というか文章で
昼ドラを観るようにスイスイ読めました
閉塞感と恋心に雁字搦めになっている
やんごとなきお方という印象でした
他の作家さんや白蓮さんの関係者が
書かれた本に出てくる白蓮さん像と
林真理子版白蓮さんとは
随分その人となりに違いがあるそうで
出来れば別の作品も読みたいと思いました
白蓮さんと宮崎氏の手紙のやり取りを
たくさん目にしますと
文面の中ではロマンチストであっても
実際には気高く凛としてらしたのでは?と
強く感じます
歳下の素敵な男性と大恋愛の末
数々の困難を乗り越え結ばれた白蓮さん
晩年は幸せだったそうです
この作品は伝右衛門と別れるまでが
じっくり描かれていて
その後はサラッと触れる程度
宮崎氏との結婚生活や
皇室に美智子さまが入ることを
大反対したという白蓮さんの後半の人生を
もっと詳しく知りたいー!
ネット上で
大正三大美人と騒がれた麗しいお姿を
見ることが出来ます