こんにちは(^-^)
お盆ですが
先週丸々お休みした旦那さんは
今週会社へ行ってます
一昨日帰ってきた長男、
暇な次男と一緒にダラダラ過ごしてます
最近読んだ歴史小説の中では
読み易さ、ストーリーともに秀逸
幕末好きのせいもありますが
どのお話も終わり方が美しい
筆力のなせる技でしょうか
『 王城の護衛者 』司馬遼太郎著
◎王城の護衛者
◎加茂の水
◎鬼謀の人
◎英雄児
◎人斬り以蔵
五編からなる短編集です
前回のブログでも触れましたが
表題の作品、主役は会津藩の松平容保
京都守護職の職務を忠実に遂行し
真面目に仕えた彼と会津藩の
悲惨な末路
最後の3行のために
司馬先生はこのお話を書いたのでは!?と
思いたくなるようなラスト
●加茂の水
公卿、岩倉具視の陰謀を影で支えた
玉松操という老人のお話
薩長軍に錦旗を持たせるアイデアを
出した知恵袋的存在
それほどの働きをしたのに
最期は不明、
と謎多き人物として描かれています
●鬼謀の人
長州藩軍師大村益次郎のお話
医者であり蘭学、数字に明るい秀才と
大村の噂を聞き付け藩で重用されるように
手を回したのは桂小五郎です
幕末に現れた官軍の天才戦術家として
八面六臂の活躍をしますが、、、
惜しむらくは人の機微を全く理解せず
相手の感情に無関心すぎた点
彼の濃く短い生涯は強烈でした
●英雄児
北陸の小藩である長岡藩の
財政を立て直し家老にまで上り詰めた
河井継之助のお話
戦果は無敗という強者
ですが最新の武器の収集に凝りすぎ
最後に時勢を読み間違えてしまいます
活躍した時期が早過ぎたのか遅過ぎたのか
彼が主人公の司馬作品があるらしく
ぜひ読みたいと思っています
●人斬り以蔵
殺人者としてあまりに有名な岡田以蔵
師匠の武市半平太との関係が
濃密に描かれていて
息苦しいほどでした
人は育ちが大切と痛感しますが
身分制度が厳しい土佐藩で
虐げられて育った無学の以蔵に
ほんの少し同情します
哀しい哀しいラストでした
読書の醍醐味!
帰省中の長男に渡しました
絶対読んでね